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「 " 辞めようと思ってる " 」
一年前、唯一の同級生の親友からそう言われた。
18年前ワタシは彼に出会ったんだ。3歳か4歳の頃からやっていたダンススクールで名古屋校に立ち寄った際に仲良くなったのが彼だった、第一声が " あ！！真白Aちゃん！
友達になって！！ " で相変わらず馬鹿で可愛かった
「 " Aはさ、辞めたいとか思わないの？ " 」
「 ………思うよ。正直、仕事量も半端ないしデビューして4年後にJrと掛け持ちしろって滝沢くんに言われた時はどうしようかと思ったよ 」
「 でも、辛いとは思わない。大変とか、辞めたいなぁーって思うことはあるよ？でも楽しいもん 」
「 " そっかぁ、やっぱAはAだね " 」
「 考えてなさそうで意外と考えてるでしょ 」
「 " 俺が東京行くって言った時どう思った？ " 」
「 寂しかったよ 」
「 めちゃくちゃ寂しかったけど、嬉しかった 」
「 " なにー？どういうこと？ 笑 " 」
「 そういうこと！！察しろ！！ 」
今はワタシにもちゃんと愛する人がいる訳だし、今更こんなこと言えないけど。きっとワタシの初恋は彼でずっとずっと両思いだったかも〜とか？笑 まぁ、こんなの冗談でも事実でも誰も分からないけど
親友とそんな話をした数ヶ月後にあのお知らせが発表された時ワタシは丁度事務所でライブ配信をしていた。
「 今日さー、前にインスタで募集した質問に答えていこうかな〜って思ってまーす 」
「 アシスタントで声出演してもらおう。私の相方でーす 」
『 いぇーい。Aの相方でーす 』
「 さぁ、どんどんどうぞ〜 」
『 これ俺が聞きたくないやつは飛ばしていい？ 』
「 あかんよ 笑 」
『 えぇ〜〜、、。真白ちゃんの初恋は誰ですか 』
「 誰やっけな〜、幼なじみかなー？ 」
『 イケメン？同い年？ 』
「 まぁ、イケメンやし同い年 」
『 心折れた 』
「 立ち直れ〜2問目いこ 」
『 …………両立のコツはなんですか。受験生なので今すごく悩んでます 』
「 両立のコツはなぁ、たまには自分を甘やかすこと！いつもいっぱいいっぱいになると全部嫌になるからたまには癒してもらうのがいいで〜オススメ！ 」
『 Aの癒しって何？俺知らんかも 』
「 え？きょうへい 」
『 ぐはぁ〜〜、もうすきですぅ 』
_____両立なんでそう簡単にしようと思っちゃダメだよ
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作者名：ly | 作成日時：2023年7月1日 14時
