頼ってもいいんだよpart1

＊ ページ18

慧「ひーかーる！」


光「あっ慧…」


慧「どしたの？病室行かないの？」


光「侑李は？」


慧「ちょっとストレスが溜まってて胃に穴が開いちゃったのとさっき
　 心臓の発作が起きたかな。今はまだ安定してる」


光「っっっっけっい…おっれ侑李になんにも‥‥してあげれてない」



とボロボロと泣き出してしまった光



母さんと父さんが事故にあって死んだときに泣かなかった光が‥‥泣いてる…



慧「光‥‥」


光「宏太とか慧みたいに侑李が苦しんでるとき何にもしてあげられないし…
　 ましてや雄也みたいにお金を稼げてるわけでもない…俺侑李になにしてあげればっっいいの？
　 侑李どんどん小さくなってって見るからに弱っていってるし沢山なんか機械つけられて…
　 それでも俺の前では一切弱音なんか吐かなくて…俺まったくお兄ちゃんやれてないっっっっ」



光、そんなこと考えてたんだ…



慧「光、それは違うよ。光は母さんと父さんが死んでから一番頑張ってくれてたじゃん。
　 家事だって全部してくれて侑李が具合悪いときは俺たちが仕事行ってる間一人で面倒
　 みてくれて。それに父さんと母さんが死んだとき侑李はまだ5歳で入退院をくりかえしてた。
　 そんで俺たちはちょうど大学生だったよね。どうするってなった時、光は美術の先生っていう
　 夢を諦めて大学辞めてくれた。それで家で仕事ができるイラストレーターになってくれたよね
　 光のお陰で俺は医者になることができた。ほんとに感謝してる」


光「だってそんなのっっかっぞくなんだからっっあたりまえじゃん」


慧「そうだよ家族。だったら自分にできることやったらいいんじゃない？」


光「けっっい…」


慧「泣かないのー全く泣き虫なんだから」


光「泣いてないもんっっ！」


慧「じゃあいこっか侑李んとこ」


光「うん！」




「「「「あーいたいたー慧兄ーひか兄ー」」」」

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