【TREASURE】宝 石 病 院 生 活 記 録 ✎५

✧︎ 目を覚ますと [ 🤖 ] ページ21

【A side】



















『……ん、………』


ｱｻﾋ「おーはよ。｣



目を覚ますと、突っ伏したまま私を見つめるひーくんが目の前にいた。



『……ん…、ぃー、…く、？』


ｱｻﾋ「おん、ひーくんやで〜」


『……ぁ、けほっ…! 』


ｱｻﾋ「まだコンコン出るな…、。お薬入れとるんやけどねー…」


『…ん、…ひ……く…、。』


ｱｻﾋ「ん?」


『………、ありがと……、ん、…みつ…、けて、……くれて…。』


ｱｻﾋ「…俺はなーんもしとらんよ。それより頑張ったな、A。」


『……………ｸﾞｽｯ………ふぇっ……』


ｱｻﾋ「…あー、泣いたら苦しなるから泣かんの。」


『……んっ……うぅっ………、っ…』


ｱｻﾋ「涙止まらへん?」


『……(ｺｸｯ)……うっぅ…っ…、…ふえぇっ…』


ｱｻﾋ「ん……おいで。」



差し出されたひーくんの両手を取って、そのまま目の前に広がる胸の中に顔をうずめる。



ｱｻﾋ「…よい…っしょ、…おっきくなったなーA〜…」


『……っ、ｸﾞｽｯ……っえっ…ぇっ……』


ｱｻﾋ「…だーいじょうぶだいじょうぶ。」



優しく背中を叩きながら、それと同時に頭も撫でてくれるひーくん…
その手の大きさに、温もりに、涙が溢れるスピードがどんどん加速していく。



『……ｸﾞｽｯ……うっぅっ……うえぇっ……』


ｱｻﾋ「Aは一人じゃないから、な? 」


『…ふっ…ぅっ……うぇっ〜………っけほっけほっ、、』


ｱｻﾋ「あー…ほらほら、ひーくんと一緒にゆっくり吸って吐いてしよな〜〜」


『………、んっ、…はぁっはぁ……けほっけほっ、』


ｱｻﾋ「大丈夫、ゆっくりでええから。ほらひーくんに合わせてやってみ。」


『………けほっけほっ…すーー………ｸﾞｽｯ……はぁっ……』


ｱｻﾋ「そうそう上手に出来とるよ。」


『……すーー……ぅっぅっ……ふっぅ……』


ｱｻﾋ「うん、上手上手。｣


『……ぐすっ……っ…ぇっ…ふぅっ…』


ｱｻﾋ「その調子で続けてみて? ちょっとだけもしもしするよ。」


『……ん、…っ…ぇっ……すぅっ……っ……はぁぁっー……』


ｱｻﾋ「んーー、おっけ。ちょっと落ち着いてきたな。」


『………ふっ…、……ぅっ……ひー、…っ…くん……、』


ｱｻﾋ『んー…? どした? 』

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