【TREASURE】宝 石 病 院 生 活 記 録 ✎५

✦ 深夜の緊急処置 [ 🦁🤖🐰 ] ページ20

【ｱｻﾋ side】



















今日は夕方に日勤を終えて、ほんまは家に帰りたい所…やったけどやらなあかん仕事が少し溜まっとったからそれをやり切って、そのまま仮眠室で一休みしてから、今は深夜勤で病棟の見回り中。




…………………………………………






ここは…、087号室っと。 Aの病室やな。




音を立てないようにゆーっくりドアを開けるも、その必要は無かったとすぐに思い知ることになる。




A「……ﾊｧｯ……ﾊｧﾊｧｯ……けほっ…！」


『A!? 』


A「…ひーく…っはぁっ……けほっけほっ…！」



昼に酸素流したはずやのに、、と思ったら、



『、カニューレ取れてもうてる…！』


A「…くる…けほけほっ……しっ……！…はぁっはぁっ…」



PHSで連絡を入れながら、急いでカニューレを付け直して流量も少しずつ増やす。



A｢…ぅっ、ひ、…くっ、はぁっ、けほっけほっ、！｣


『苦しなるからあんま喋らんとき。ちょいお胸の音聞かしてな。』


A「ぅ、…けほっけほっ…けほっ……」



パジャマのボタンを上2つだけ外して、聴診器をくぐらせて入れる。

…喘鳴は無いから喘息の発作やないみたいやな…。
やっぱりこの酸素が抜けたのが原因か。



A「…は…ぁっ……けほけほっ……はぁっはぁっ……｣



ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…



「Aちゃん〜もう大丈夫だからね〜！
ちょっとお薬注射させてね〜」


「苦しいね…、お薬入れたらすぐ楽になるからね。」


『ドヨンイ…！ジェヒョガも…、助かったありがとう。』


ﾄﾞﾖﾝ「ヒョンこそ…！気付けて良かったです…僕点滴入れるのでジェヒョギヒョンとモニターお願い出来ますか? 」


『了解。…あー脱脂綿…、』


ｼﾞｪﾋｮｸ「持ってきてる大丈夫。」


『！ありがとほんま助かった…。じゃ清拭先やっとくからモニターの準備頼める? 』


ｼﾞｪﾋｮｸ「分かった！」


A「…はぁっはぁっ…はぁっ、けほっ…！」


『A、モニター付けたいからちょっとごめんな、? 』


A「…けほっけほっ……ん、…はぁっはぁっ…」



ササッとパジャマのボタンを全部外して、電極シールを付ける場所を消毒綿で拭いていく。



ｼﾞｪﾋｮｸ「サヒヤ、ん。」


『ありがと、…………、よし終わった。』


A「…けほっけほっ………」


『もう大丈夫やからなー、…目瞑っとき。』


A「…んっ、はぁっ………はぁっ…。」



…


……

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