【TREASURE】宝 石 病 院 生 活 記 録 ✎५

✦ 募る心配 [ 🐯🍀 ] ページ14

【ﾏｼﾎ side】



















A「すごい久しぶりの外食な気がする……」


『1年? 1年半?ぶりくらいじゃない??』


A「うん…めちゃくちゃ嬉しい……。」


ﾖｼﾉﾘ「病院やったらAの好きなオムシチューなんか中々というかほぼほぼ出ぇへんもんな(笑)」


A「もうほんとにそう〜〜……あの半年に1回の献立リクエストで採用された時くらいしか食べられないもん…。」


『でもなんでオムライスとシチュー、2つ一緒やないとあかんの?』


ﾖｼﾉﾘ「確かに。中々マイナーな料理ではあるよな(笑)」


A「だって私の好きなオムライスもシチューも一度にどっちも食べられるんだよ!ふわとろの卵がシチューに絡んで美味しいし…♡」


『な〜るほどね〜〜…ってもう食べ終わったん!?』


A「うん!ごちそうさまでした〜♡」


「『はっや…』」


A「じゃ私これ返してくるね!ついでにトイレも行ってくる〜」


「『行ってらっしゃ〜い〜』」



ﾖｼﾉﾘ「ほんと久しぶりに外出できて良かった〜…。」


『うん…。あんな楽しそうにしとるAすごい久しぶりに見た気がする。』


ﾖｼﾉﾘ「また近いうちに外出許可、いや外泊許可出せるとええな(笑)」


『せやなーほんまに。俺らも頑張らんと…。』



…



『…なぁヨシくん、Aなんか遅くない?調子悪いんかなぁ…。』


ﾖｼﾉﾘ「まぁトイレ混んどるんかもしれんし…。もうちょっと待ってみよ。」


『うん…。』



…



ﾖｼﾉﾘ「まっしー、なんかあの辺騒がしいよな…。なんかあったんやろか。」


『俺も思っとった…ちょっと行ってみる?』


ﾖｼﾉﾘ「うん、一応…。」



2人で席から立ち上がったその時、大きな声が俺らの耳に入ってきた。



《 すみません、この中にお医者様はいらっしゃいませんかっ!! 》
《 お医者さん…、看護師さんでも、この中にいませんかー!! 》



数人がフードコート内に散らばって医者、または看護師を探してるようだった。



ﾖｼﾉﾘ「まっしー…。」


『うん…。』


ヨシくんと目配せをして、近くで叫んでいた人に声をかける。


『あの、僕達医者ですがどうされましたか…??』


《あっ!お医者様ですか!?倒れてる子がいるんです!!》


『っその子、どこですか!?』


《こ、こっちです!!》



嫌な予感がして、急いでその人についていく。













お願いだから、無事でいてくれA…。

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