【TREASURE】宝 石 病 院 生 活 記 録 ✎५

✦ 積もるストレス [ 🐶 ] ページ8

【You side】
















『私いやって言ったのに……』



消灯時刻を迎えたその日の深夜、思い返すだけでイライラしてきて、しかも点滴が刺さっているから上手く腕が動かせないストレスで私はもう爆発しそうだった。



『…これ嫌〜〜…泣』



今思えば、なかなか引こうとしない微熱の影響と寝れないストレスのせいもあったはず…。



『…んもぅいい!』



ﾌﾞﾁｯ…

鬱陶しくてイライラして、点滴を自分自身で抜いてしまった。

















―― 翌朝 ――



「A〜おはよう。」


『…。』


ｼﾞﾌﾝ「や〜シカトか〜?? 今日はご機嫌斜め?」


『…。』


ｼﾞﾌﾝ「…あれ。点滴抜けてるじゃん。どした?」



ｷﾞｸｯ…



『…、っ寝てる間に取れちゃってたみたいで…』


ｼﾞﾌﾝ「そう?何時ぐらいに抜けたかな〜…まぁどっちにしても、もうちょっとお薬体の中に入れて様子見したいからもっかいやるけど。」


『…。』


ｼﾞﾌﾝ「嫌がらないの?珍しいね〜。」



質問攻めうざいほっといてってば……。



ｼﾞﾌﾝ「まだ若干脚浮腫んでるね…もうちょい強いの入れてみるか。」


『…。』









_______________________________________________________________








結局あの後点滴を入れられたけど…、ごはんも食べにくいし、お風呂もダメって言われちゃって、とにかく邪魔だしイライラも止まらずまた抜きたくなってしまった。
抜いたらまた後からもう1度入れられることなんて目に見えてるのに、その時の私は熱もあってイラついててちゃんとした思考が出来なかったんだなと思う…。



消灯時刻を3時間ほど過ぎた頃。
案の定何をやっても寝れなくて、てきとーに面白そうな深夜アニメを見ていたけど一瞬で終わってしまった。
こんな時間だし私の病室は病棟の一番端だからもう流石に誰も来ないよねと思ってぺりぺりと針を固定するシールを剥がしきったちょうどその時…、誰かの視線を感じた。



うそ。さっき看護師さんなら巡回に来たのに。
…と思ったら、



「 ! 」
『あ…』



やばい、完全に目が合ってしまった……。

それぞれ廊下と病室で_____、病室の窓と壁を隔てて目が合ってしまった…



ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…



そのまま流れるように私の病室に入ってきたのは…

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