いつでもちょっと (ページ9)

今日:2 hit、昨日:36 hit、合計:22,520 hit

9年目ページ9

JN

つかれた。今日は走り込みが多くて足がパンパンだ。中学の時から陸上部に入っていたけど高校の練習量は半端ない。
ちなみにAはサボりである。というかあれはなんなんだろう。部活来たと思ったら部員としゃべりまくり軽くストレッチをして帰っている。俺はAが走っているところを見たことがない。
なんでこの部活入ったんだろ。

もしかしたら

俺がいたから

かな

「おいしかったね！！」

駅前のファミレスからAが出てきた。
このためのサボりだったのか。この前俺が誘ったら今日は違うって断ったくせに。

JS「うん」

CL「つぎはどのファミレスにする？」

ああ

もういやだ

もう仲良くなっちゃったの

声をかけようと、走ってかけよろうとしていた俺の体が全て止まる。

この子とは仲良くなれそうにないな。と言ってたくせに
悲しそうに言ってたくせに

そうやってまた笑うんだ。

「チソンくんと仲良くなれて良かった」

JS「うん、ふふふふ」

チソンだって、気が引けるって言ってたじゃないか
静かに笑い合わないで

忘れかけていた何かがまた込み上がってくる。
やっぱり環境の変化は毒だ。
中学に入ってすぐAはすぐ、たくさんの友達を作った。俺は作れなかった、作らなかった。
作らなかったんだよ。

恋じゃない。恋じゃない。恋じゃない。

そう自分に言い聞かせてないとやってられない

一緒にいたら楽しいのに、一緒にいてくれなかったら寂しい

恋じゃない。恋じゃない。恋じゃない。

俺以外誰も気づいてないことがある。でも気づかなければ良かった。

この笑顔はただじゃない

Aの心は等価交換だ

差し出さなきゃ俺にくれない

「そんじゃわたし電車だからー」

CL「また学校で」

チソンとチョンロは角を曲がり、Aは道の奥へ進んでいく

ずっとこうだったじゃないか。Aは何も変わってない。変わってくれやしない。

わかってるだろ

手を振らなきゃ、手を振り返してくれない

いつも少しだけ期待をして、たくさん落ち込む

道のど真ん中に突っ立っている俺のこと気づいてたくせに

見ないふりしていっちゃうの