英語の前の朝 ページ6
JM
JM「Aってヘチャンのこと嫌いなの？」
そう聞くと朝ごはんを食べていたジェノは口をパンパンにさせて丸い目でこっちを見上げた
JN「いや、そんなの一回も聞いたことないけど、なんで？」
JM「なんというかAが関わる人って意外じゃない？想像とは違う人と仲がいいというか」
JN「釣り合ってないって感じる？」
ニコって笑うジェノはほんとに犬みたいだ。さすがうちのクラスで一番モテる男。
JN「これは俺の意見でしかないけど、あの子は好きとか嫌いとか何も考えてないと思うよ。強いていうなら自分のことが好きなんだろうね。」
JM「確かに自己愛は強そう」
朝ごはん食べれなかったのと聞いたらお腹が減ったから食べたと笑う。ジェノはよく笑う
JM「小学校から一緒なんだっけ」
JN「A？そうだよ、小2のときAが引っ越してきてからずっと一緒」
JM「昔から仲良しなの？」
JN「そう思ってはいるけど、Aはみんなと仲良しだから。Aの中でどれくらいなのかはわかんない」
そう言ってまた笑う。Aもジェノもどっちもよく笑うけど2人は似てない。ジェノはいつも悲しそうに困ったように笑う。
JN「ジェミンはヘチャンとAが仲良くなって欲しい？」
JM「うん。そろそろ可哀想だから」
JN「優しいんだね」
ジェノもAもよく人を褒める。
JN「ヘチャンが勇気さえ出せば2人はすぐ仲良くなれると思うよ。Aのいいところは誰とでも仲良くなれるところだから」
Aのいいところは誰とでも仲良くなれるところ
褒めているのに悲しそうに笑う。何が一体ジェノをこんな笑い方にしてしまったのだろう。大体想像はつくんだけどね
その後しばらく雑談をしてたらチャイムがなるギリギリにファンロンジュンとAが言い合いをしながら入ってきた。
俺はジェノの顔が見れなかった。
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作者名：あ | 作成日時：2024年3月16日 18時
