同情 ページ17
RJ
RJ「はあ？」
教室の窓側の席で幼馴染の女子と喋る陸上部のエースで制服がよく似合う男。主人公じゃないか。何をそんなに悩む必要があるんだ
RJ「Aってそんなにいろんな男に手出してんの？」
JN「ちがう、そういうことじゃない」
RJ「じゃあどういうことだよ」
JN「Aは特別がないんだ」
そんなに嫌そうな顔をするならアイスアメリカーノ飲まなきゃいいのに
JN「いまAにロンジュンと俺どっちが仲良いって聞いたらどっちも同じくらいって答えるよ」
RJ「流石にそれはないだろ」
JN「あるんだよ」
RJ「俺が知り合ったのってせいぜい1ヶ月前だぞ。お前とAは小学生からの知り合いだろ？勘違いしてるかもしれないから言うけど、俺、あいつに人生相談とかされたことないからな」
JN「僕だってないよ」
ジェノは自分のことを僕っていった。そっちの方が合ってる気がする
JN「Aの1番最初の友達が僕だったんだ。転校してきて、隣の席で、家に帰る道忘れたって言ったから僕がAのマンションまで送ったりしたんだ」
RJ「あいつがマンションってことすら俺は今初めて知ったよ。それで？」
JN「僕、昔から暗くて仲のいい友達なんていなかったから、面白くて、明るいAと1番の友達になれたらなんか変わるんじゃないかって」
夢を見てしまう。
あの頃のことを思い出した
あの小さな世界で俺は必死だった。学校と公園と通学路しかない俺の狭い世界。そんなしょうもなくて小さな世界のボスに気に入られなきゃ生きていけなかった。
そのためには絵なんて描けなかった。
JN「Aは僕の希望なんだ。もう高校生になったのに、僕の心はずっとAに奪われたままだ」
わかったよ、もうやめてくれ
俺はお前の恋愛相談に乗ってやるだけのつもりだったのに
からかって、笑い飛ばしてやるつもりだったのに
RJ「俺はお前を応援するよ」
ジェノ、お前は小学生から変われなかったんだな
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作者名：あ | 作成日時：2024年3月16日 18時
