アイスアメリカーノ ページ16
JN
いやなことをいった
心臓がどくどく動く
なんでもないような顔をして逃げてきた
どんどん抜かされてしまう
俺の隣だけにいてほしい
RJ「ジェノ？」
ロンジュン
RJ「お前、大丈夫？」
俯いていた俺の背中に手を添えてくれた
あの時のことを思い出して涙が出てきた
JN「もう、だいじょばない」
RJ「よくわかんないけどさ、場所変えようぜ。駅で泣いてる男子高校生なんてちょっと変だろ」
駅中にあるよくあるカフェに入った。ロンジュンが2人分の飲み物を頼んで俺の前に腕を組んで座る
RJ「泣き止んだ？聞きたいことはいろいろあるけど、無理に話せとは言わないよ。聞きたいことはいろいろあるけどね」
いたずらっぽく笑う。もうだいぶ暑くなってきたのにロンジュンは半袖のポロシャツを着ずに長袖のカッターシャツの腕を捲っている。覗く腕は白くて細い。全部逆だ
JN「ロンジュンは、Aのこと好き？」
RJ「はい？」
そういうことね、と言ってロンジュンは小さくため息をついた
RJ「好きじゃない」
JN「うそ、好きでしょ」
RJ「好きじゃないよ」
JN「信じられない」
RJ「お前はAのことなんだと思ってるんだ」
JN「この世にAのこと好きじゃない人がいるなんて信じられない」
RJ「誰にだって合う合わないはあるよ」
JN「でも、仲良いでしょ」
RJ「俺なんかよりジェノの方がよっぽど仲がいいと思うけど」
JN「俺なんか、なんて言わないで」
ロンジュンが俺とAが仲良しだって思っていたことが嬉しい。カフェの中に風が吹いてきてAからもらったシーブリーズの匂いがする
RJ「Aと俺は全部反対だろ。好きなものも嫌いなものも全部逆。だから面白いんだよ。それだけだ」
JN「それと好きの何が違うの？」
RJ「お前って案外バカなんだな、全部説明しなきゃわかんないのか」
JN「わかんない」
注文していたアイスアメリカーノがきて一口飲む。美味しくないなと思った
RJ「俺とAはずっと一緒は無理なんだよ。顔を合わせない時があるから、時々喋ると面白いって思う。それ以上でもそれ以下でもない。Aとこれよりもっと上の何かになりたいなんて思ったことないね」
JN「Aはロンジュンのこと好きだと思う」
RJ「丁重にお断りだわ。一体何見たらそう思うんだ」
JN「よく話してる」
RJ「あいつは誰とでもよく喋るだろ。その理論でいったらお前だって好かれてる」
JN「そうなんだよ。Aはみんなことが好きなんだ」
それが辛いんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あ | 作成日時：2024年3月16日 18時
