いつでもちょっと (ページ12)

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届け先不明ページ12

HC

JM「借り1な」

HC「は？」

ジェミンがポンポンと肩を叩く。
振り返ると黒板には

ナジェミン、田中A、イドンヒョク

と書かれていた。

田中A

まじ？

これをきっかけに仲良くなれちゃう？

と思っていたのに

HC「何話していいのかわかんねーよー」

ジェミンがこっちを見下げながらあからさまにため息をつく。
Aはロンジュンと絵を描いていた。

JM「いつもの感じで行けばいいんだよ」

HC「いつもの俺がどんなんだったかさえも分からない」

JM「ならお前もう係、ジェノに譲ってやれよ」

HC「ぜったいむり」

あ、またため息ついた。くそ
こっちは中学生の時からどうにもできないよく分からない感情をずっと持ち続けてるんだ。そんな生半可な気持ちでどうにかなるもんじゃない。

HC「俺の絵がうまかったらあの中に入れるのに」

JM「いけるいける、お前も素晴らしい画伯だよ」

HC「今行ったらAだけじゃなくてロンジュンとの友情も失いそう」

あいつ怒ったら怖いもん

教卓につっぷして2人を見る。雑談を交えながら楽しそうに絵を描いている。俺の方が前から知ってたのに俺の方が仲良くないのはなんなんだ。

くそ

こっちみろ、こっちみろ、こっちみろ

「あ」

こっちをみた

「ドンヒョクくんもしたい？」

久しぶりに呼ばれた俺のほんとの名前

HC「したい」

したい

したい

君と仲良くしたいな