story429 相談 ページ50
「ちょっと！
征矢！」
飛鷹「くそっ！
すまん…鈴目…」
征矢は円堂達から見えない路地で
拳を電柱にうちつけた
「征矢…」
飛鷹「鈴目達を助けたいが
俺はもう喧嘩はしない
そう 響木監督と約束したんだ
なのに その約束を破っちまった…」
「征矢…
大丈夫！私も一緒に怒られるから！
オヤジなら分かってくれるよ！
征矢 あの子たちに手加減してたでしょ！？」
飛鷹「だといいんだが…」
「きっと！」
その後 征矢は元気なさそうに歩き出した
私も征矢に合わせて歩き出す
雷雷軒に着いた私たちにオヤジは言った
響木監督「約束したはずだぞ 飛鷹
もう二度と喧嘩はしないと…」
「オヤジ！でもこれは！」
飛鷹「分かっています…」
響木監督「今度約束を破れば
お前を代表メンバーから外す！」
「オヤジ！」
飛鷹「はい…」
「征矢！？
でも！オヤジ！征矢はあの子たちに手加減して！」
響木監督「ああ 知っているさ
アイツら3人に手加減したのはお前らしい」
そう言って征矢と私の肩に手を置いてから
オヤジは歩き出した
飛鷹「響木監督….」
「オヤジ…」
響木監督「おい お前ら俺に用があるんだろ
着いてこい」
私たちは顔を見合わせて 親父の後について行った
雷雷軒に入って オヤジは厨房に入っていった
オヤジ「座れ 今日は特訓しない」
飛鷹「え？」
オヤジ「相当 走り込んだんだろ
足は大切にするんだ 2人とも」
「！」
オヤジは明らかに私を見て言った
気づいてたのか 叶わないな
飛鷹「はい
葉月 ここは響木監督の好意に甘えよう」
「…うん」
あ そっか
征矢も気づいてたのね…
だから 強引に荷物持とうとしたり
あの時支えてくれたのか
「…ははは 全く 敵わないや」
そして 私たちはオヤジの好意に甘え
オヤジの奢りでご飯を食べた
飛鷹を先に宿舎に帰して
私は本来の目的 相談に乗ってもらった
響木監督「ほぉ お前がな すごいじゃないか」
「ありがとう
でも 監督でもない私が
スターティングを決めるなんて
本当に大丈夫なのかな？？って」
響木監督「なんだ？いつになく弱気だな？
明日は雪か？？？」
「悪かったな！
その方が好都合ではあるが
明日の天気はピッカピカの晴天だよ
2回戦の日もな！」
響木監督「それで？何に悩んでるんだ？」
「そうそう
実はね ここまではスターティングを決めれたんだ」
響木監督「どれどれ？
…ほぉ いいんじゃないか？」
「けど初期投資しすぎかな？って」
こうしてしばらく相談に乗ってもらった
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作者名：風原 澪羅 | 作成日時：2019年2月16日 1時
