story423 綱海の新必殺 ページ44
AUSのキックオフ
AUSが一気に攻めてくる
そこに虎丸が割り込んでいく
ワンツーパスを華麗なヒールキックで
カットしてボールを奪う
そのままドリブルで攻め上がる
豪炎寺が何やら納得したような顔をして
虎丸の横を駆け上がっていく
ゴール付近でAUSディフェンス陣に
囲まれそうになったタイミングで
豪炎寺にキレイなパスをする
虎丸くんは類稀なボールさばきを持っている
彼を生かすなら前半の流れを見て
後半に切り替えが必要とみて投入する
これはAUSが相手とわかった日から
少しずつ監督から聞き出した今回の作戦のひとつ
私はこのために彼のテクニックを
衰えさせず かつ それなりに上手く隠すように
練習メニューをつくった
虎丸から豪炎寺にパスが繋がるが
豪炎寺の爆熱ストームは止められてしまう
一進一退の攻防で後半の時間も半分を過ぎた
リュウジの速攻のシュートも
GKに反応よくとめられてしまった
しかし そんな中で綱海が何やら叫んでいた
「どうやら見えたようですね」
久遠監督「あぁ」
相手のボールを虎丸が華麗に奪う
綱海「虎丸！俺に回せ！！」
虎丸「はい！」
綱海はボールをサーフボードのように乗りこなし
シュートをうった
しかし、未完成だったのかGKに止められてしまった
そこから速攻でボールは円堂の目の前
一点目と同じような状況でシュートを打たれる
AUSFW「『メガロドン』！」
しかし 円堂は目を閉じて集中する
円堂「『正義の鉄拳』！！」
もちろん 2度目は無い
円堂によってAUSのシュートは止められた
そして 円堂の正義の鉄拳で弾かれたボールは
綱海の元へ
綱海「俺に乗れねぇ波はねぇ！！！」
綱海は再びボールをサーフボードのように
乗りこなし シュートする
綱海「行け！！！」
AUSGK「『グレートバリアリーフ』！」
綱海「海は俺のものだ！！！」
そして グレートバリアリーフを打ち破った
JAN 1 - 1 AUS
「はぁ なんとかなりそう」
鬼道「久遠監督！」
「？」
鬼道「俺たちがオーストラリアと
互角に戦えているのは監督の采配のおかげです！
あなたは チームを
ダメにするような監督じゃない！
桜咲木中で何があったんですか！？」
久遠「お前が知る必要は無い」
鬼道「監督！」
響木「待て 俺が説明しよう」
「オヤジ」
そうして久遠監督の過去が明かされた
彼は桜咲木中学サッカー部を
部員のサッカーをする環境を守ったのだ
彼の10年の指導員資格剥奪という犠牲で…
そっか だから彼は過去に囚われない
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作者名：風原 澪羅 | 作成日時：2019年2月16日 1時
