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グラン「確かに…
確かにウルビダの
言う通りかもしれない
お前の気持もわかる…
でも それでも この人は…
俺の大事な義父さんなんだ！！」
吉良「！」
ヒロト「もちろん
本当の父さんじゃないってことはわかってる
ヒロトって名前はずっと前に死んだ
父さんの息子だってことも…」
鬼道「本当の息子！？」
瞳子「えぇ…」
ヒロト「それでも構わなかった
義父さんが俺に本当のヒロトの姿を
重ね合わせるだけでも…！
義父さんが施設に来る日が待ち遠しかった
義父さんの喜んでる顔を見るだけで
嬉しかった…
例え 存在を否定されようと
義父さんがもう俺たちのことを
必要なくなったとしても
それでも！義父さんは
俺にはたった一人の父さんなんだ！！」
吉良「ヒロト お前はそこまで私を…
私は間違っていた
私にはもう 父さんと言われる資格はない 」
そう言って吉良氏は
転がっていたボールを拾うと
ウルビダの前に転がした
そして 両手を広げる
吉良「さぁ 打て！ウルビダ！
私に向かって打つんだ ウルビダ！！」
ヒロト「父さん！？」
吉良「こんなことで
許してもらおうとは思っていない
でも 少しでもお前の気が収まるのなら！
さぁ 撃て！！」
ウルビダは右足を大きく振り上げる
貴「ウル！！」
しかし 彼女は蹴ることができず 膝をつく
ウルビダ「撃てない…
撃てるわけない…だって…
だって貴方は…
私にとっても大切な父さんなんだ！！」
吉良「ウルビダ…」
貴「ウル！」
崩れて泣くウルの元へ駆け寄った
それからジェネシスのメンバーは泣き出した
あぁ やっぱり彼らは人の子
私なんかが触れていいのだろうか？
そう考えていたらウルが私の腕をつかんだ
貴「ウル…？ 分かるよ…
その痛み 苦しみ 怒りも…」
ウル達はそれから
より声を発して泣いた
吉良「私は人として恥ずかしい
こんなにも私を思ってくれている子供たちを
単なる復讐の道具に…」
鬼じぃ「話して貰えませんか 吉良さん
なぜ ジェネシス計画なるものを企てたのか
どこで道を誤ってしまったのか
巻き込まれてしまった あの子達のためにも」
それから吉良氏は話し始めた
自身の本当の息子
サッカーが大好きなヒロトが留学で
謎の死により帰らぬ人となってしまったこと
その事件に政府要人の一人息子が
関わっていたらしく
彼の死は事故死として処理されてしまったこと
それから お日さま園 ヒロトとの出会い
しかし 五年前 エイリア石と出会い
彼はそのエイリア石に取り憑かれてしまった
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満月 - とっても面白かったです！更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年9月26日 17時) (
レス) id: 62008578a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風原 澪羅 | 作成日時：2018年6月15日 23時
