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「ごめんなさい……」
健人「気にしないでいいんだよ、
もうすぐ菊池もこっち来ると思うから」
はぁ……
まためんどくさい奴だと思われてるよ…
せっかく仲良くなれると思ったのに
隣では中島先輩が 動物園に入るときにもらったパンフレットで仰いでくれている。
健人「あ、菊池…！」
風磨「あぁ、」
走ってきてくれたのか 少し息が上がってる菊池先輩
風磨「大丈夫か？ほら、水」
「ぇ…」
健人「お、菊池ナイス」
差し出された水のペットボトル
これ、菊池先輩の…？
いや、でもまだ冷えてるから きっと、買ってきてくれたんだ…
すると、菊池先輩の手が私の顔に近づいた。
え、なに………
風磨「あー、完全に貧血だな。」
目の下を下げられた。
あ…これ、目の下が白くなってると貧血なんだよね…
健人「ほんとだ、白い…」
風磨「とりあえず、水飲んで休め。」
菊池先輩から貰ったペットボトルを開けて ごくごく飲む。
冷たい水が体全体に伝わっていく感覚が気持ちいい
さっきまで 暑くてフラフラだったから、冷たい水は本当に助かる…
「お水…ありがとうございます、」
風磨「ん、」
菊池先輩って 中島先輩みたいにキラキラ王子様。
みたいなのはあんまりないけど、垣間見える優しさがやっぱりモテる理由なのかな、なんて思っちゃった。
普段 意地悪な先輩に 急にこんな優しくされたら、そりゃ 誰だって好きになっちゃうよね……
健人「貧血って辛いよねぇ」
風磨「ちゃんとレバー食えよ」
なんで、レバーピンポイント！？
「…すみません、、
先輩たち、写真撮ってきても大丈夫ですよ、
私はここで少し休んでるので……、、」
健人「いいよ。俺らもぶっつ続けで撮ってたから疲れちゃったし、
それにAちゃん一人にできるわけないでしょ。」
100点満点の答えだ。
なんで、そんなイケメンなことしか出来ないのか 逆に聞いてみたい。
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月21日 21時
