青春フィルム (ページ38)

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今日は撮影会の日

動物園にやってきました。

ちょっとばかりこの前、あの子に言われた言葉が心に刺さってていつ何をされるのか気が気じゃない。

そのことを考えると不思議と体が重たい。

頭がガンガンする……

健人「よし！じゃあ、行くよー！」

相変わらずテンション高めな中島先輩

中島先輩って年中そのテンションなのかな？

だとしたら、羨ましいよ。

悩みとかあるのかな。

風磨「すっごい顔してますよー」

「…は、！」

隣にいるのは菊池先輩

またこの3人だけ。

もう、いつメンと呼ばせて頂きます。

他の部員達はまじで来ない。

幽霊部員が過ぎるけど、夏の合宿には参加するという謎の習性

まあ、写真は各々で撮ってコンクールに出したりはしてるっぽい

退部させちゃったら、人数的に廃部になっちゃうからそれも出来ない。

中島先輩と菊池先輩はもうあまり気にしてないらしい。

風磨「さっきから、お前の顔すげーんだけど、」

「…すみません、ちょっと考え事を…」

風磨「動物園なんだから、テンション上げろよ、

アイツだけ頭おかしい人みたいになるから」

前の方にはスキップしながら歩く中島先輩

時々足を止めて動物の写真を撮っている。

確かに…

私らがこのテンションだったら、中島先輩が可哀想だ。

「頑張ってテンション上げます」

風磨「テンションって意図的にあげるもんでもねぇけど…」

考えても仕方ない。

現に今はまだ何もされてないんだし、

考えても暗くなるだけ、

今日はせっかく動物園に来たんだし、楽しまないと。

切り替えるんだ、日野A。

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