37 ページ37
.
「ねぇ、見てたでしょ。あなた」
「……！」
やばい…
靴箱に隠れてたはずなのに 目の前にはさっき菊池先輩に告白をしていた女の子
上履きを見れば…
1年生だ。
よかった、、3年の先輩とかじゃなくて…
「人の告白現場 盗み聞きするなんて趣味悪いねー」
「ご、ごめん…！
たまたま来たところだったから……」
「てか、あなたは日野Aちゃん？」
「ぇ、なんで名前……」
全然よくなかった…
なんか、怖いよ……
すごい睨んでくるし さっき菊池先輩と話してた声と全然違う……
声めっちゃ低いじゃん……
「有名でしょ？日野Aちゃん」
「ゆう、めい……？
わたしが、……？」
「ああ、勘違いしないでね。
悪い方の有名だから♪」
そうなの…？
私 悪い人っていう有名人なの…？
そんなの知らない。
聞いてない。
全身にブワァ、と鳥肌が立つ。
「写真部の日野Aちゃん、
男子しかいない部活なのにね、
あんなイケメン2人と部室で仲良くやってるの知ってるよ〜
男たらしなんでしょ？
日野ちゃん、聡くんとも仲良いもんね、
あ〜可哀想だなぁぁぁ
いろんな男に媚び売ってて
先輩かわいそぉぉぉ」
語尾にハートがつきそうな喋り方
完全なる嫌味だ。
きっと、彼女は菊池先輩のことが好きだから。
写真部にいる私のことが許せないんだ。
嫌いなんだ。
「あんま調子乗ってると痛い目見るかもしれないから気をつけな？」
耳元で囁かれ 昇降口の方へ戻っていったその子
いや、怖すぎるよ………
なに、私 やばい…？
痛い目見る…？
男たらし…？
いやいや、そんなことないし。
聡とはただ仲の良い友達だし、
中島先輩と菊池先輩は部活でしか繋がりないし…
でも、先輩たちのことを好きな女の子ってあの子だけじゃないよね…
どうしよう…私、
その人たちからも恨み買われてたら…
気が重くなった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 272人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「菊池風磨」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月21日 21時
