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沙耶香「へーなんだかんだ言って楽しんでんだ」
「なんかね、悪い人じゃなさそうだった！」
沙耶香「そりゃ、よかったですよ。
もー、やめるとか言い出した時はほんとにびびったんだからね？」
「その節は大変申し訳ございませんでした」
沙耶香「やっぱりイケメンなんだね！先輩は！」
3限の体育
サッカーの授業なわけなんだけど、私たちのチームは順番待ちで ぼーっとみんなの試合を見ている。
試合って言っても みんなきゃーきゃー騒ぎながら、ほとんど遊び…？
沙耶香「てか、あれイケメンの先輩じゃね？」
「え？」
沙耶香ちゃんが指差す方には 2先生の男子達が体育の授業をしているのが見えた。
確かに よく見たら中島先輩たちがいるクラスだ。
この学校の校庭は広いから 一度に2学年くらい体育の授業を行うことも珍しくない。
2年生は…陸上競技をしてるみたい。
うわー
ハードルとか走り高跳びとか 絶対出来ないわぁ、すご。
あ、菊池先輩…
中島先輩と同じクラスなんだ…
菊池先輩が軽く私の身長はあるだろう 高飛びを悠々と跳んでいる。
すご…
運動神経まで良いんだ、
イケメンって。
遠くからだから声までは聞こえないけど、中島先輩と菊池先輩なんか話してる。
菊池先輩と中島先輩って仲良いんだなぁ。
沙耶香「A、見過ぎだから」
「はっ！」
私としたことが……
沙耶香「やっぱり他の人と比べるとイケメンなんだねー」
「ほんと…芸能人みたいだよね…」
ぼーっと、先輩たちの方を見てると、中島先輩と目があった。
健人「Aちゃーん！！！！やっほー！！！」
「へ！？」
間抜けな顔してた、私。
中島先輩 私を見つけた瞬間 すごい嬉しそうな笑顔で手をぶんぶん振ってくる。
そんな大声で呼ばないでぇ…
周りの女子たちも不思議そうに見てる…
でも、そんな大声で呼ばれちゃったら 無視出来るはずもなく 私も小さく手を振り返した。
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月21日 21時
