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健人「こりゃ、金賞だね♪」
中島先輩の隣の椅子に腰をかけて 作業をただ見つめる。
そんなにあの写真よかった？
コンクールに出すくらいなら もっと髪型とかちゃんとやって来たのに
不意打ち写真って1番ブスだからぁ！
「それ、ほんとに出すんですか…」
健人「あったり前よ！この自然な感じがいいのよ、」
「菊池先輩って、あんなキャラでしたっけ……」
健人「ん？なんか変なとこあった？」
「いや……なんか初めの頃に比べて 変わったような……」
健人「クールっていうのは周りのイメージでしょ？
ほんとは 結構面白い奴だよ。
菊池だって、Aちゃんと仲良くしたいに決まってるんだから」
「菊池先輩が……私と……？」
健人「壁、壊れたんじゃない？菊池の中で
よかったじゃん、
菊池って女の子との壁結構分厚いから」
背中をぽんぽんと叩かれる。
壁、壊れたのかな……？
まさか、あの菊池先輩が 私と仲良くなりたいなんて思ってるの…？
知れば知るほど 菊池先輩は不思議な人だ。
健人「よし、完成！！
どう？
これよくない？？」
完成した写真は 加工も相まってか すごくいい色味と写真の構成
写真の中の私と菊池先輩は楽しそうに笑ってる。
まあ、この後 中島目当てかと思ったのに、とか言われてブチギレたんだけどね。
それは 終わった話。
健人「一応、Aちゃんにも写真のデータ送っとくね」
「ありがとうございます………」
健人「こんな感じで作品は作ってるから、今度のコンクールはAちゃんも出展しようね！」
「はい……」
風磨「よし、出来た！」
隣から聞こえた声
どうやら、菊池先輩も作品が完成したらしい
健人「おぉ♪どれ、見せて！」
私も 横から写真を覗く。
「なんで…菊池先輩まで………」
そこには この前のばら園に行ったときの 私。
中島先輩と楽しそうに話してるツーショット
風磨「傑作じゃね？」
健人「良きかな！！！！」
風磨「どう？」
私の方を見てくる。
「中島先輩も菊池先輩も2人とも却下です！！！！！」
風磨「えぇ」
健人「えぇ」
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月21日 21時
