青春フィルム (ページ11)

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確かさっきの野次馬の女の子……

「キラキラ王道王子様とドS王子様とか最高じゃん！」

とか言ってた気がする…

見た目からしてキラキラ王道王子様って言うのがこの中島先輩

だとしたら、あの人が……

健人「俺はあの女の子たち入れてあげてもいいかなぁって思うんだけど、アイツが意地でも入らせないのよ…笑」

困ったように笑う中島先輩。

本当に困った顔をしている。

健人「菊池風磨ね。俺と同じ2年。

あ、因みに部長が俺で副部長がアイツ」

そっか。

3年生がいないから 2年生のこの時期でもう部長のポジションなのか。

「……、」

ギロっと私のことを見つめる……いや、睨みつけるの方が合ってるか、

その菊池先輩と目が合う。

いや、こわ！！！

ドS王子様ちゃうわ！ただのヤンキーじゃん！！

やっぱり私の居場所ではない……

風磨「中島目当てなら出てってくださーい」

健人「こら、1年生にそんなこと言わないで。

それに、Aちゃんは本当にカメラが好きで来たんだから」

風磨「どうだか…」

いや、怖すぎね！？！？

私、あなたに何かしました！？

なんでキレられた！？私！

確かにイケメンかもしれないけど、性格不細工だぞ！？

口ではそんなこと言えるわけないから、心の中でめちゃくちゃ突っ込む。

目に穴が開きそうなくらい菊池先輩に睨まれ続ける私

「……！！」

あまりの勢いに気圧されて手に持っていたスクバを床に落としてしまった。

健人「ちょ、大丈夫？

…って、おも」

中島先輩が落とした私のスクバ拾い上げた瞬間放った言葉で思い出した。

スクバの中にマイ一眼レフを入れていたことを忘れていた。

今日、部活見学でもしかしたら使うかも、なんて思って去年自腹で購入した10万円ほどする一眼レフ

慌てて鞄を開けて、中身を確認する

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