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風磨「なんだ、お前か。びっくりした」
「こっちの台詞ですよ」
風磨「なに？なんか忘れもん？」
「いや、特に……」
てっきり誰もいないと思ってたから ここに菊池先輩がいるのは完全なる誤算
別に特別 話したいこととか、やりたいことがあったわけじゃない…
このまま 何もせず帰るのもなぁ……
「…菊池先輩こそ、今日活動日じゃないのに、」
風磨「放課後 暇だっから、」
うぅ……
そんなこと言われたら、何にも言い返せない…
「……なにしてるんですか。」
少し離れた位置から話しかける。
まだ、菊池先輩の隣に座る勇気はない
風磨「今度出す作品作り」
目線はパソコンに向けたまま
私の方なんてちっとも見ないで 話す菊池先輩
この前の動物園のときは優しいな、って思ってたのに 少し残念。
「中島先輩とは、一緒に来なかったんですか…？」
風磨「なんか予定があるっつってた、」
「……そうなんですね、」
カチカチ と菊池先輩がマウスを押す音だけが部屋に響く。
話すこと、終わっちゃった……
風磨「…よし、終わったぁ」
ちら、っと菊池先輩の方を見ると んーっと背中を伸ばして 鞄の中からなにやら取り出した。
ん……？
なんか、お菓子の袋？
チャック付きの袋を開けて なんか、食べてる……
じーーーー
風磨「てか、お前も作品作りやった方がいいんじゃ……、、、」
私の視線に気づいた菊池先輩が お菓子を食べる手を止めた。
風磨「食う？」
開け口の方を私に向けてくる。
「なんですかそれ、」
風磨「グミ」
「グミ！？！？」
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月21日 21時
