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「っ、…つめた、」
ぼーっとしてたら 保冷剤が右の頬に優しく当てられた。
風磨「これ、抑えとけ。少しはマシになるから」
「ありがとう、ございます……」
保冷剤を受け取って 右の頬に当てる。
やっぱりまだ じんじん痛む。
はぁ…
ぼーっとしてたせいだ…
先輩達の方に完全に 気取られてた…
その間に 菊池先輩は 水でもう一度 傷口の血を洗い流し 引き出しから消毒液と絆創膏を取り出してる。
「…詳しいんですね…」
風磨「去年、保健委員やってたから」
「なるほど…」
訪れる沈黙
やっぱり 気まずいよ…
言ってしまえば 私と菊池先輩の繋がりって部活しかなくて、毎日活動してるわけでもないから 優しくなったとはいえ、めちゃくちゃ親しいってほどでもない。
あれ以来 撮影会もまだやってないし…
てか、菊池先輩の傷口も痛そう……
風磨「なぁ、」
「へ！？」
風磨「ふは、何その声 笑」
笑われた…
恥ずかしい……
風磨「今度の撮影会、」
あ、部活か……
風磨「今月の25日なんだけど来れそ？」
頭の中にあるカレンダーを出して、予定を必死に思い出す…
確か その土曜日は特に何もなかった気が……
撮影会、言っておいた方がいいよね。
今度のコンクールには私も出すって中島先輩も言ってたし
「行けると思います！」
風磨「ならよかった。」
「次は…どこ行くんですか？」
風磨「あーどこだっけ、
確か 何駅かいったところの動物園だったような気がする
中島に聞いとくわ、」
「動物園！？」
風磨「なに、嫌？」
いやいやいやいや
とても嬉しいですよ。
部活で動物園に行けるなんて！
めっちゃいいじゃん！！
動物の写真とか絶対可愛いし！
これは 金賞狙いかな♪
風磨「お前も行きたいところあったら中島に言ってみれば」
「動物園は菊池先輩チョイスなんですか？」
風磨「なわけ。いつも中島が勝手に決めてる。」
なるほど…
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月21日 21時
