ハコヅメ！交番社畜女子！！ (ページ2)

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第1話ページ2

Asite

『夢は警察官です！！』

小学生の時。夢は何かと聞かれた時。すっと出てきた答えがそれだった。

人々を守る。正義のヒーロー。

なんてかっこいいんだろう……！！

未来を思い描いてドキドキと胸を高鳴らせたのを今でも鮮明に覚えている。

そんな夢見る少女だった私は……

『ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…………』

……気がついたら社畜(警察官)でした。

悪と戦うとかよりもパソコンとかの事務の方が多いし

目はパソコンのブルーライトでもはや使い物にはならないし

止まることを知らない指達がカタカタと文字を打っていくし…………

このままパソコンと睨めっこして書類と結婚して死んでくんだなぁ。

なんて本気で思っていた時だった。

｢お前、交番にいけ。｣

『…………………………………………はぁ？？』

交番に異動となりました。

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川合site

伊賀崎｢川合君お待たせー｣

『あっ、箱長！ちょっと、お話が……』

｢時間が無い。乗って？｣

箱長が車のエンジンをかける。

『歩行者なし！巻き込み無し！』

こうして今日も交番に向かうのだ。

でも、もう、こんな辛い仕事……

だから今、私の右ポケットには救いの手である
"退職願"があるのだ。

(どうやって渡したらいいんだろう……無言で渡すのもなぁ……)

そんな謎の不安を感じていた。

｢川合君。｣

『っはい！』

｢今まで君の指導をしてきたけど、今日から新しい指導員になるのと、おまけでもう1人付いてくるから｣

昨日の夜ご飯親子丼でした。とでも言いそうなほど、かるーーく指導員が変更したことを知らされた。

『えっ、そうなんですか？？……どんな方々ですか……？』

めっちゃいかつい人だったらどうしよう……。

またもや不安がおしよせてくる。

｢指導員の方が刑事課でエースだった人｣

けいじかでえーすだったひと？？

『けいじかでえーすだったひと？？』

おっと、心の声が丸ごとでてしまった。

『ｺﾎﾝ……なんでそんな人が町山交番に？』

｢うーんなんか、問題起こしたみたいだよー？｣

『いや問題ってなんですか？！』

だからかるいんですよ、夜ご飯の話してませんからね？？

｢川合君。助手席でも常に警戒は怠らないよ。｣

『あ、はい。すいません。』