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Taiga
『死』が近づいてくる。
俺に囁く、まるで俺に救いの手を差し伸べているように。
"楽になる"
銃を差し出され、手を伸ばそうとする。
僅かに残っている理性で俺は拒否する。
それでも、死への誘惑は強くて。
俺は銃を受け取ってしまう。
「だめだ、…来るなっ、…」
一歩。
また一歩。
死という名の暗い暗い影が俺を包み隠すように、近づいてくる。
3m、
2m、
1m、
嫌だ。嫌だ。嫌だ！！！
「嫌だっ、…お願い、」
俺は、まだ……
「……死にたくない」
俺の最後の足掻きなんて全く意味をなさず、死の誘惑に包まれた。
そのまま、俺の意志に反するように……いや、心の奥底にある欲望のままに、腕が持ち上がっていく。
そのまま銃は、右のこめかみに当てられた。
ここは、別世界のはずなのに。
俺は、"ルドルフ"であるはずなのに、何故か浮かぶのはSixTONESのメンバーの顔だった。
追い詰められて、苦しくて。
現実と幻想がぐちゃぐちゃになって区別がつかない。
「ごめん、ね」
銃に指をかけた。
あとは引き金を引くだけだ。
涙がぼろぼろと溢れてきて俺の頬を濡らす。
そして、力を込めた。
頭を貫くはずの鋭い痛みを感じることはなく、次に意識がはっきりすると、俺は北斗に抱きしめられていた。
北「…大我っ」
ボロボロに泣いている俺と同じぐらい、北斗も涙で濡れていた。
「泣くなよ…、」
自然と口を継いで出たのはそんな言葉だった。
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柘榴(プロフ) - 天使が天使すぎて天使でした（え）きょもほくめっちゃよかったです！！！！！！ (2020年3月21日 13時) (
レス) id: 2a4d2a700d (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ(プロフ) - いや！！やっぱりきょもほく最高です！！！！めちゃくちゃ面白かったです！！！ (2019年9月8日 18時) (レス) id: 13f56b0528 (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 京ジェが見たいです！採用されなくても作者様に目を通して頂いて嬉しいです！更新頑張ってください！ (2019年8月27日 2時) (レス) id: 693825418e (このIDを非表示/違反報告)
ほにゅーびん(プロフ) - きょもじゅりお願いします！ (2019年8月26日 12時) (レス) id: 3ebede5bec (このIDを非表示/違反報告)
Lulu - きょもじゅりみたいです！ (2019年8月25日 21時) (レス) id: 0fa792ddbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃斗
| 作成日時：2019年6月25日 18時
