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Taiga
北斗にあんな姿をさらした自分に嫌気が差して強く当たってしまった。俺が、全部悪いのに北斗を拒絶してしまった。
ひどく傷ついた顔が、鮮明に脳裏に焼きついている。
どうしていいか分からなくなって俺は今ここに立っている。
樹「…え？きょもじゃん、」
「家、入れて」
とんでもなくわがままな俺を樹は文句一つ言わず、家に入れてくれた。つくづく俺は恵まれてるんだなと思う。
樹「北斗は？」
「出てきた」
樹「なんでよ」
「俺が悪いの」
ニヤニヤと俺を見つめる樹。少しムカッとして樹を睨んだ。
樹「そんだけ向かい合ったってことでしょ？」
樹の言葉がすっと胸に入ってきて、モヤモヤしていた心が晴れていく。樹のその言葉は変に腑に落ちた。
樹「北斗も、そんなに気にしてないと思うよ。」
「でも……」
樹「そんなこと言ってらんないでしょ？今日、ラジオじゃん」
俺が悪いのに、北斗は心配してくれただけなのに。やっと、最近北斗と打ち解けられたのに、俺のせいで全部が水の泡になってしまう気がした。
北斗に嫌われたかもしれない。
樹にだって、勝手におしかけて迷惑をかけた。弱音を吐きたくない、吐けない。もう、人に甘える方法が分からない。色々なことが頭を駆け巡ってぐるぐると思考を支配する。
気づいた時には大粒の涙が流れていた。
樹「きょも、」
「お願い、ワガママなのは分かってる。でも、何も聞かないで」
樹「聞かない、でもそのせいできょもがもっと苦しむことになったら、俺はきょものこと怒るよ」
言葉では厳しいことを言う樹だけど、俺のことを抱きしめてくれた。
樹「そろそろラジオの時間だよ？きょもの王子様に迎えに来てもらう？」
「王子、様…？」
樹「北斗」
「樹のばか」
樹「俺にいい考えがあるからさ」
・
・
樹の作戦は上手くいったみたい。
樹が北斗に連絡をしてくれて、北斗が迎えに来てくれるみたいだ。北斗にこれ以上心配をかけたくないから、慌てて泣き止んだ。
「樹、ありがとう」
樹「はいよ」
・
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柘榴(プロフ) - 天使が天使すぎて天使でした（え）きょもほくめっちゃよかったです！！！！！！ (2020年3月21日 13時) (
レス) id: 2a4d2a700d (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ(プロフ) - いや！！やっぱりきょもほく最高です！！！！めちゃくちゃ面白かったです！！！ (2019年9月8日 18時) (レス) id: 13f56b0528 (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 京ジェが見たいです！採用されなくても作者様に目を通して頂いて嬉しいです！更新頑張ってください！ (2019年8月27日 2時) (レス) id: 693825418e (このIDを非表示/違反報告)
ほにゅーびん(プロフ) - きょもじゅりお願いします！ (2019年8月26日 12時) (レス) id: 3ebede5bec (このIDを非表示/違反報告)
Lulu - きょもじゅりみたいです！ (2019年8月25日 21時) (レス) id: 0fa792ddbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃斗
| 作成日時：2019年6月25日 18時
