29 ページ29
Hokuto
朝食をとり、ゆったりとした時間が流れる。
ここで忘れてはいけないのは俺たちは30cm以内に居なければならないこと。どっちかがソファでくつろげば、もう一方も合わせなくてはいけないということ。
ましてや、離れてすらもいけないから普通に並んでくつろげないのだ。
つまり、俺が何を言いたいのかっていうと俺は今、京本の昼寝に付き合わされている。
生憎、俺は全く眠くない。無理やり目を閉じても、ぱっちり覚めてしまうし、向きを変えようにも京本がぴったりくっついているので、動けない。
「……はぁ」
ため息をつくしかなかった。
昼寝をし始めてから30分ぐらい経った時、京本の眉毛が苦しそうに歪み始めた。
京「ん、…ぁ」
時折、何かに耐えるように声を漏らしてぎゅっと拳を握りしめている。
京「……いやだ、…来ないでっ、」
体中に大量の汗をかいて京本は苦しんでいる。
気づいた時には俺は京本を抱き締めていた。
京「…助けっ、…はぁっ、…北斗、？」
「京本っ、！」
京本の目がゆっくりと開いて、視線が合わさる。
「京本…、」
京「大丈夫。…大丈夫だから、離して」
京本の腕が伸びてきて、俺の腕を剥がそうとする。
「でも、」
京「平気だから。お願い、もう大丈夫。
これは俺の問題だから、…だから離して！」
声を荒らげた京本自身が驚いているみたいだった。
京「ごめん」
弱々しく呟いて、京本は部屋を出ていった。
ビリッとする痛みが全身を走った。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1727人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柘榴(プロフ) - 天使が天使すぎて天使でした（え）きょもほくめっちゃよかったです！！！！！！ (2020年3月21日 13時) (
レス) id: 2a4d2a700d (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ(プロフ) - いや！！やっぱりきょもほく最高です！！！！めちゃくちゃ面白かったです！！！ (2019年9月8日 18時) (レス) id: 13f56b0528 (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 京ジェが見たいです！採用されなくても作者様に目を通して頂いて嬉しいです！更新頑張ってください！ (2019年8月27日 2時) (レス) id: 693825418e (このIDを非表示/違反報告)
ほにゅーびん(プロフ) - きょもじゅりお願いします！ (2019年8月26日 12時) (レス) id: 3ebede5bec (このIDを非表示/違反報告)
Lulu - きょもじゅりみたいです！ (2019年8月25日 21時) (レス) id: 0fa792ddbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：璃斗
| 作成日時：2019年6月25日 18時
