きょもほく、くっつけてみた。

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Juri








きょもの舞台が始まって数日。今日は久しぶりに全員そろっての現場だった。




楽屋前に立ち止まる人影を見つけた。




「あれ、どうした？」



慎「あ、樹。きょもと北斗が、」



「ん？なに喧嘩？」



慎「いや、喧嘩じゃないと思うんだけど。この前より、二人の距離が離れてる」






楽屋を覗いてみると、ふたつ並べてある長椅子の対角線に座るふたり。



あ、そういえば司令解けたんだ。




あまりにも真剣な顔をして心配してる慎太郎がおかしかったから、吹き出してしまった。少し前まではくっついてて心配してたのに、今日は離れてるせいで心配されてる。





「あー、あれね。多分、なんでもないよ。ね、きょも？」





きょもを見るとおかしさのあまり腹を抱えて笑いを堪えてるみたいだった。






京「ふふっ、うん、平気。あははっ、」





空いているきょもの隣に腰掛けて、一週間の話を聞いてみた。きょもが言うには楽しかったみたい、それだけじゃなくて何となく、ただの俺の感だけど、きょもも北斗もすっきりした顔をしていた。





「ねぇ、北斗。いいことあったでしょ？」





北斗は照れたように笑って頷いた。





ジェシーと高地も集合して、全員揃った楽屋はいつもの様にうるささを取り戻した。



ふざける慎太郎とジェシーの餌食になる高地に、ボケるみんなを突っ込む俺、笑いながら見守る北斗ときょも。







慎太郎とジェシーを見守っていた北斗ときょもが目配せをして微笑み合う。






俺にとっては、いつもの光景に、新しいことが起こるだけで幸せだった。







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