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Hokuto
マネージャーさんに呼ばれて先に部屋を出た高地と樹。15分ぐらいが経過してから、部屋にお医者さんが来た。
外出しなくても診断が受けられるようにと事務所が手配してくれたみたい。
料理のできる俺と高地で朝食を適当に作って、6人で食べて、お医者さんが来るまでの時間、くだらない会話をしていつものように過ごしていた。
京本は時折、口を抑えて笑って何か言いたいことがあれば慎太郎に携帯の画面を見せて会話をしていた。
丁度、診断の結果が確定したところで高地と樹が戻ってきて、ベッドに背を預ける京本の周りを取り囲むようにしてお医者さんの言葉を待った。
『京本さんの症状からして、心因性失声症です。治療法は、心のケアをする他にはありません。病院に通ってカウンセリングをすることも出来ますが、京本さんのご職業を考えると、通院ではなく、ご自宅での治療の方が良さそうですね。』
高「失声症……」
テレビで聞いたことのある病名。でもどこかでは関係の無い話だって、勝手に思ってた。
ここまでスラスラと一息で話していたお医者さんが言いづらそうに言葉を繋いだ。
『この病気は女性に多く見られます。……男性はただでさえ症例が多くありません。大抵は数週間から数ヶ月で治るとされていますが、京本さんのお仕事を考えると、……時間がかかるかと、、』
『男性で、こういった職業の方で…となると症例は本当に少ないんです…大変言いづらいのですが、多くの方は引退を決断されています。』
突然突きつけられた"引退"の文字。京本も含め、俺たちも今まで考えないようにしていた。脳にチラつくその文字だけは無視していたんだ。
布団に隠れていた京本の腕が伸びてきて、俺の手の上に重なった。
小さく震えている手、それとは対照的に目線は真っ直ぐに一点を見つめている。
なんで、こんな時までカッコつけるんだよ、強く生きようとするんだよ。
…俺らってそんなに頼りないかな、京本の苦しみ少しぐらい貰ったって俺たちは大丈夫だって。
って、あの時声掛けなかった俺が言えることじゃないか、異変を感じていたのに、俺は見て見ぬふりしたんだ。
俺が声を掛けていれば、こんなことにはならなかったのに。
重ねられていた手は、しっかりと握り返された。
それは、京本の覚悟の表れなのかな…
それとも、こんな時まで、俺のこと守ってくれてるのかな。
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璃斗(プロフ) - 美桜さん» マイボードにてお返事しましたので拝見いただけると幸いです！！ (2021年1月19日 21時) (
レス) id: 18e89df471 (このIDを非表示/違反報告)
璃斗(プロフ) - 美桜さん» ご報告ありがとうございます。私自身インスタグラムの方では活動しておりません.......自分の目で確認したいのでもしよろしければマイボード(私のプロフから飛べるはずです…！)の方でアカウント等を教えていただくことは可能でしょうか？ (2021年1月18日 10時) (レス) id: 18e89df471 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 所々変えてありますがほとんど同じ内容の作品を見かけたのでもし盗作だったらと報告させて頂きました。作者さんご本人がアップされている作品でしたら申し訳ありません。 (2021年1月17日 14時) (レス) id: d7589ab1a0 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - お久しぶりです。作品終了からしばらく経ってしまった後で申し訳ないのですがInstagramの方でもこちらな作品を投稿なさっているのでしょうか？？ (2021年1月17日 14時) (レス) id: d7589ab1a0 (このIDを非表示/違反報告)
璃斗(プロフ) - 美華さん» ありがとうございます…！そう言っていただけて嬉しいです…！！今後とも、よろしくお願いします(^-^) (2020年5月4日 22時) (レス) id: 18e89df471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃斗
| 作成日時：2019年10月13日 12時
