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▷ Red
「きょう、もっちゃん…っ、はぁ」
「北斗っ！？…ジェシー、どういうことっ！？」
「エレベーター乗ってたら、止まっちゃって。そしたら北斗がパニック起こしたから、だから…」
「わかった、」
短い会話で全部を理解したらしい大我。
俺のスマホを掴んだ北斗は縋るように握りしめている。
「きょうもっちゃ、…きょう、も」
「大丈夫、北斗。俺がいるから、大丈夫だよ」
「……っ、こわい、たすけて」
「すぐ行くから、絶対北斗のとこに行くから」
パニックになった時の北斗は大我にしか落ち着かせられない。
色の日が誰であろうと、必ず北斗は大我の名前を呼ぶ。
"あの"日と同じ呼び方で。
⠀
⠀
"あの"日、見つけた北斗の元に一番最初に駆けつけて声をかけたのが大我だった。
多分、それが関係しているんだと思う。
それ以降、パニックになった時の北斗は縋るように大我を求めるようになった。
「北斗、深呼吸しよう」
「ふぅっ、…はぁっ、…ぁ」
「うん、上手だよ。
……ジェシー、テレビ電話にしてくれる？」
大我に言われた通りテレビ電話にして北斗にスマホを渡す。
大我の顔が見えた途端、北斗の目には涙が浮かんだ。
「きょっ、…きょうもっちゃん」
「北斗、泣かないで。泣くと辛くなるよ。
大丈夫、どこにも行かないから。」
「……はやく、きてっ、…はぁっ」
「北斗、ほくと、こっち向いて。」
きょうもっちゃん。
胸が張り裂けそうになるくらいか弱い声でその名を零す北斗がたまに、怖くなることがある。
大我に依存する北斗が、そのまま消えてしまう気がして、怖くなる。
いま、この状況で何もできていない俺。
大我が電話に出てくれなかったらと思うと、怖くなる。
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ｍｍｍｍ - 更新楽しみにしております！！１ (2022年3月24日 13時) (
レス) id: d4fa4766a1 (このIDを非表示/違反報告)
*ao*(プロフ) - 続きが気になります！！ぜひ続きを書いていただきたいです！ (2021年6月7日 0時) (レス) id: 42aa1e1e9d (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 色の日楽しく読ませていただいております。リクエストをお願いしたいのですが、色の日にスタッフに連れて行かれいじめられてしまい不安定になってしまう黒くんをみたいです。看病は青くんと黄くんでお願いいたします。 (2021年2月16日 15時) (レス) id: 73828a97e7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し53492号(プロフ) - リクエスト失礼します！黒くんが高熱を出してしまい青桃に看病されるお話が見たいです。よろしくお願いします！ (2021年2月15日 11時) (レス) id: 803240905b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃斗
| 作成日時：2021年2月15日 10時
