40話 FINAL STAGE! ページ41
市長「それでは、参ります。
位置についてよーい…」
パンッ
今日、何度目かのピストルの音が響いた。
榛葉さんがトップなんだ!
そのお相手は…スイッチ。
どちらも接戦!?
あ、でも、榛葉さんの方がわずかに早い!
頑張ってください…!
市長「両者ともにほぼ同時で
第2走者にバトンが渡りました!」
ミモリンとボッスンが走ってる!
あぁ、少しずつ抜かされていっちゃう…
あ「ボッスンのばかぁ〜!
レディーファーストなんだから
手加減してよぉ!
大人げないぞ〜!」
あ、つい叫んじゃった…///
あれ?少しボッスンのスピードが落ちた!
効果あったのかも?
ボ(うぅ…何で俺…)
またもほぼ同時にバトンタッチ!
それぞれの走者の配置が
良かったのか悪かったのか
差がつくことなく、スムーズに進み、
とうとう私の番…
あ&キ「「はいっ」」
バトンを受け継ぐ、
私と、一緒に走るキャプテンの声が
同時に重なった。
徒競走では負けたけど…
もう勝たせないからっ!
あ「はぁ…はぁ…」
呼吸を整え、限界を越えるかのように
力強く地面を蹴る。
隣のコースを見る余裕さえもない…
今はただ、前だけ見て
安形会長にバトンを届けるっ…!
『アンカーの俺にバトンを渡すんだぜ?』
『しっかり頼むぞ』
頼まれたんだからっ…
きちんと果たすっ…!
あ「安形会長っ…!…はいっ!」
パチッ
バトンが安形会長の手へと
しっかり繋がる。
安形「任せておけって」
いつもの不敵な笑顔でそう言うと
真剣な顔になり、
誰も追いつけない早さで走っていく。
それでも一生懸命というよりか、
やはりどこか余裕そう。
何でいつも、どんなときも…
余裕でいられるんだろう…
ゴールまで独走していくその背中に
私は問いたかった。
パンッ
安形会長がゴールテープを切ると同時に
最後のピストルがなった。
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作者名:可憐 | 作成日時:2014年9月6日 21時