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39話 突風! ページ40

あ「はぁ…はぁ…」

一人で走るより速度は遅いけど
二人で走るから結構疲れるなぁ…

でも、もうすぐそこにゴールがっ…

ビュンッ…!

その時、私たちのすぐ横を突風が駆け抜けた。

よく見れば、それは突風ではなく
猛ダッシュで追い越して行ったキャプテン…
とキャプテンに引きずられているヒメコだった。

もちろん二人の足は
リボンによって繋がれている…

あ「え…(゜ロ゜)」

安形「なっ…」

私たちは一言も発せないまま、
スケットチームはゴールテープを切っていた。

キ「やったわ、ヒメコちゃん!」

ヒ「キャプテン…それはないわ…。」

キ「どうして?」

ヒ「パートナーを
引きずって行くやつがどこにおるねん!
おかげで、体育着汚れてしもたわー」

あ「…」

安形「かっかっか、やられたな〜笑」

呑気に笑ってる安形会長。

あ「…」

あっけなく終わった二人三脚に
私はまだ言葉が出ない

安形「あーゆーのもありか。笑」

あ「逆転されたのに、なに呑気なこと
言ってるんですかー」

安形「なーに、最終競技で
逆転勝ちすればいいじゃねーか」

よくそんなこと堂々と言えちゃうな…

安形会長の脳内には
プレッシャーとか
緊張とかいう言葉はないのかなっ?

市長「高橋さんが鬼塚さんを引きずることで
まさかの生徒会チーム、
すぐに逆転されてしまいました!」

副市長「生徒会チーム175点、
スケットチーム185点です。
いよいよ次がラストの種目となります!
1位のチームは15点!
その気になる種目とは…?」

市長「全員参加のリレー!」

…ですよね笑

市長「あれ…あんまり
盛り上がんなかった…?」

ボ「ふつー」

安形「ベタだな」

市長「…ゴホンッ!
それでは、走る順番を決めて
位置についてください!」

市長さん、少し怒っちゃった…(^^;

にしてもリレーかぁ…

やっぱ、ベタすぎるよね笑

最後はリレーじゃなきゃね笑

安形「おい、可憐。聞いてたか?」

ふいに安形会長に声をかけられた。

あ「はい?え、何をですか?」

どうやら、このとてつもなく短い時間で
リレーの順番を話合っていたらしい。

あ「私は何番目ですか?」

安形「5番目。
アンカーの俺にバトンを渡すんだぜ?
しっかり頼むぞ。」

安形会長はニヤリと笑い、
自分の位置まで歩いていく。

…最後に重いプレッシャーをかけられた(((・・;)

でも、負けてられない!

負けず嫌いな私は、
今まで以上に気合いをいれた。

40話 FINAL STAGE!→←38話 距離感! ~安形side~



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作者名:可憐 | 作成日時:2014年9月6日 21時

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