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【No side】
春斗「んで、松田はなんで警察官目指してんだ」
萩原「えっそれ俺に聞くの？」
昼食を終えるなり資料室に行った降谷と景光、どこかに消えた松田を除き伊達と萩原と3人で術科訓練棟に移動していた春斗は、唐突に萩原にそう尋ねた
伊達「でも確かに、見た感じ警察を嫌ってそうだったが…なんで警察学校に？」
萩原「うーん…俺も理由までは知らないんだよね…警察を恨んでるのは親父さん絡みなんだけど…」
春斗「親父さん？」
萩原「うん。
陣平ちゃんのお父さんってプロボクサーだったんだけど、陣平ちゃんが小学生の時、殺人容疑で逮捕されたんだ…しかも誤認逮捕」
伊達「誤認逮捕？」
春斗「…」
春斗は黙って萩原の話を聞いていた
萩原「陣平ちゃんの親父さんがジムの帰り道に小競り合いをする男2人を目撃したんだけど…タイトル戦を控えてた親父さんは関わらないようにその場を離れたんだ。
けどその翌日に男2人の内1人が死体となって発見され、現場周辺での陣平ちゃんの親父さんの目撃証言と、被害者が元プロボクサーで親父さんと因縁があり、殴殺だったことを踏まえて親父さんを逮捕。
その後真犯人は捕まったんだけど、タイトル戦は流れ、何をやっても上手くいかなくなりボクシングをやめて酒に溺れちゃったんだ…」
春斗「そんな松田が警察を目指す…松田の性格からして考えられるのは…出世して警視総監をぶん殴る…とかか？」
伊達「ハハッ、まさかそんなわけ…」
萩原「いくら陣平ちゃんでもそれは…」
伊達/萩原「「…あるな」」
春斗「まあアイツのあの性格じゃ当分は無理だな、そもそも上司から嫌われるタイプだろアイツ」
春斗は半ば呆れたような目をしながら言うが、萩原としては気が気ではなかった
萩原「っと…術科訓練棟に到着…初めてだね拳銃訓練」
春斗「ああ…
(アメリカでやってたとか言えねーな…)」
萩原「拳銃は左？」
春斗「右」
萩原「…」
伊達「今日はメガネしてないのか？」
春斗「拳銃訓練でメガネあるとやりにくいからな、外してきた」
伊達「…」
萩原「(ハルちゃん、いつもコンタクトにすればいいのにな…超イケメン)」
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
