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【No side】
「なんだと！？」
「ﾊｯお前の方こそ…高校の時、東都内の不良と毎日殴り合いしてたって噂じゃねーかよ。んな奴が警察とか、それこそ世も末じゃねーの」
男子生徒は勝ち誇ったように言った
不穏な雰囲気に、食事中だった他の生徒達も注目し始めている
「真面目そうな顔して近づいて、相手が油断した所をぶん殴っ((春斗「ﾌｯ…ハハハハハハハッ！」
すると突然春斗が大爆笑しだしたのだ
「な、なんだよ…！」
春斗「いやぁマジで世も末だなぁと思ってよ。んな噂、どっから回ったか知らねぇけど…こんなのに振り回されてるとは…ハハハッ、可哀想な頭だなぁ、逆に憐れだぜ」
「んだとこのっ((ｶﾞｯ…は…？」
気づいた時、男子生徒は地面に横たわっていた
春斗が投げ飛ばしたのだ
萩原「すんげぇ…今のハルちゃん、あの男子生徒を左手で自分側に引き寄せた瞬間に、右手に持ってた自分のトレーの上に相手のトレーを乗せて、左手だけで投げ飛ばした…」
降谷「なんだそのよくわからない新しい神業」
景光「そのおかげで、あんな派手な技やっていながらご飯が1ミリも溢れてない…味噌汁や水も溢れてないとか、すごいなハル…」
降谷「関心するところはそこなのか？？」
春斗「憐れなお前らに一つ、真実を教えてやろうか。俺は高校時代アメリカに留学してたから日本にはいねぇ…“東都内の不良と毎日殴り合いした”とかよくわかんねぇこと言ってたけど、ちゃんと確認してから言うこったな」
春斗はそう言って松田の隣に座った
松田「なんでわざわざ隣来るんだよ、諸伏の隣行けよ」
この席は左に松田とその奥に萩原、萩原の正面に伊達、松田の正面に降谷、春斗の正面に諸伏がいた
春斗「お前の隣は誰も座らねぇだろうが。あとあんま広がると他に迷惑だ」
松田「お前マジで真面目なんだな…そうは見えねぇけど」
萩原「さっきのすごかったしね」
降谷「(ピアス…アメリカでの環境柄か…？)」
景光「でもハルそっちで大丈夫か？左利きだろ？だから俺の隣取っといたんだけど…」
春斗「中学に入った時に右利きに矯正したから大丈夫だ。まだ左でもいけるけどな」
伊達「なんで中学で矯正を…ってかさっき左手で投げ飛ばしてなかったか？」
春斗「アメリカにいた時は左手使ってることが多かったからな」
「「(つまり両利きね…)」」
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
