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【No side】
教官「鬼塚教官、厄介な連中を引き受けてしまいましたねぇ…しかも6人いっぺんに…」
鬼塚「ええ、とんだ貧乏クジですよ…どいつもこいつもクセ者揃いで…」
鬼塚教官は帽子を被り直しながら言った
鬼塚「全科目オールＡ、長い警察学校の歴史でも類を見ない抜群の成績で入校、総代を務めた降谷は…あの真面目過ぎる性格と頭髪のせいか他の学生とのイザコザが絶えず…
兄が長野県警の優秀な刑事の諸伏は…正義感は強いんだが…今も両親の事件のトラウマを抱えている…
降谷達に次いで総合力No.3、リーダーシップがある伊達も…警察官だった父親の辞職を引きずっていて…
優れた洞察力とコミュニケーション能力を持った
萩原は…そのスキルを女子学生の尻を追い回す事にしか使っていない…
そして松田…面接のマイナスを学科や実技や高いレベルの専門知識でカバーしたのはいいが…あの傍若無人で協調性の無さは致命的だ…
降谷と同等かそれ以上の能力を持っていながら“面倒くさい”という理由で総代を降谷に譲った高宮は…面倒くさがりな性格やピアスの穴や髪色、言葉遣いの影響からか不満を持っている生徒が多い…
まあ本人は気にしていないようだがな…」
教官「高宮に関しては注目の的ですからねぇ…総代を譲ったことも、メガネで真面目そうな一面がありながらも不良のような見た目と行動…ですが他の生徒とまるでレベル違いなのも事実…」
嫉妬心から絡んでくる連中もいるのだ
鬼塚「先が思いやられるよ…」
.
景光「昨日の話聞いて思ったけど、ハルどうやって萩原の部屋に入ったんだ？」
春斗「ピッキングに決まってんだろ」
「「…」」
萩原「というかハルちゃん、全然息切れしてなくない？」
春斗「むしろこれで息切れする方がどうかしてるだろ」
「「…」」
“春斗にはできるだけツッコんではいけない”…そう感じた5人だった
______
鬼塚「______で、あるからして…警察は現場周辺の目撃情報を集めることになる…ここで注意したい事、誰かわかる奴いるか？」
鬼塚教官の問いかけに対し、降谷が手を挙げて答える
降谷「はい！
目撃情報の注意点として、犯罪現場に居合わせたストレスや思い込みや、警察官の誘導的な質問で目撃者の証言が歪められる可能性がある…そのため、証言を鵜呑みにするのではなく、しっかりとした裏取りが必要である…」
模範解答だった
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
