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【No side】
春斗「ま、こんな大事になった以上、明日教官に大目玉喰らうだろうな」
松田「つっても、班長の親父さんがやろうとしたことをやったまで…そうだよな？ハギ！」
松田の言葉に驚く伊達と、伊達が父親と遭遇したコンビニ強盗の現場に実は自分もいたと告げる萩原
伊達は気づかなかったが、伊達の父親が犯人に殴られていたその後、近くの車に潜んでいた犯人の仲間が店内に入って来たのだ
萩原「だからその男を捕まえたとしても、仲間に加勢に入られたら勝ち目がないし…店内で乱闘になり万が一立て籠られたりしたら、店内にいた他の人達に危害が及ぶ。あの時子供の俺や、妊婦さんや老人や女子学生とか沢山いたからね」
その後すぐに警察が到着したので、伊達の父親が通報し、警察の到着まで犯人を足止めしたかったのではないかと話す萩原
萩原「だからあの土下座は、命乞いなんかじゃなく…誰も傷つけてたまるかっていう警察官のハートがそうさせたんじゃねーの？」
トンと伊達の胸を軽く殴る萩原を見て、春斗はため息を吐いた
春斗「よくそんな恥ずかしいセリフ言えるな」
萩原「ハルちゃん！そういうのは思っても言わないとこ！」
伊達「そういえばハルはスマホで連絡入れてくれたんだろ？」
春斗「ああ…3人の中で真っ先にスマホの着信に気づきそうな萩原と、あそこにいる学生の数人にな」
そう、松田達がサングラスや柄シャツを身につけて即駆けつけられたのは、春斗からのメールによって状況把握し、準備してくれた学生がいたからだったのだ
松田「でも、なんで教官とかに連絡しなかったんだ？」
春斗「教官達相手だと細かく説明して理解してもらわなければならない上に、制服を着た警官が近づけば確実に警戒される…お前ら3人に頼むのが一番いいと思っただけだ」
景光「…ハル、俺達のこと信頼してくれてるんだな」
春斗「んだよ急に…」
萩原「まあ確かに、ハルちゃんて諸伏ちゃん相手ですら一線引いてる感じあるもんね？」
図星だったのか、春斗は表情も変えずに視線をスマホに向けたままだ
春斗「…信頼はしてるぜ」
だが、その一言で十分だと感じた5人だった
続く (更新停止中)
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
