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【No side】
景光「ホラ！奥の通りのコンビニの…看板の明かり。まるでモールス信号みたいに点滅して…」
指差してそう伝える景光を横目に、萩原はバイブ音の鳴った自分のスマホを手に取った
松田「みたいに…じゃねぇな…」
萩原「しかもあれ、俺らの知り合いみたい」
景光「え…？」
萩原はスマホの画面を2人に見せた
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学校近くのコンビニ
強盗犯
救援頼む
他の奴らは呼んである
高宮春斗
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それは春斗からの珍しいメールだった
______
「え〜嘘、改装中？」
「仕方ねぇ、別のコンビニに行こうぜ？」
強盗犯はコンビニの扉に改装中の貼り紙を貼り、人が入って来ないようにしていたのだ
春斗の推理通り、強盗犯は現金補充を待っていたのだ
「警備会社の車が信号を通過したらしい…そろそろ改装中の貼り紙を剥がしておけ！」
「ああ！」
貼り紙を剥がしてすぐに入ってきた男2人がATMに向かうと、強盗犯に背を向け作業を始めようとする
強盗犯がその2人の男に向けてライフルを向けた時だった
「「チョリース！」」
店内にハイテンションな声が響き渡った
萩原「おいマジか！？あれってライフルじゃね？」
松田「チキってんじゃねぇよ！映画とかの撮影用のパチモンだっつーの！」
景光「ねぇねぇなんの映画？俺らも出させてよー！」
「あ、いや…」
松田「俺、刑事役的なテキーラ！」
柄シャツにジャケット、サングラスといういかにもおかしな格好をした3人の正体は、先程コンビニの看板を見た萩原、松田、景光である
「嘘ー！？ホントに映画の撮影！？」
「マジ、テンアゲなんだけどー！」
だが、彼らの後に続いたのは数え切れない程の男女
萩原「おい皆！エキストラで出させてくれるってよ！」
その萩原の言葉に、 強盗犯目掛けてドドドドと人が押し寄せる
当然、それを扉越しに聞いていた降谷達は困惑だ
伊達「やけに騒がしいけど…どうなってんだ？」
春斗「来たか」
ｶﾞﾁｬ…))
景光「待たせたなゼロ！」
降谷「ヒロ！」
伊達「な、何で！？」
景光「看板のモールス信号とハルからのメールを受けて、犯人達を制圧しに来たんだよ！力じゃなく…数でね」
何人もいた強盗犯は、客を装って萩原達とやって来た警察学校の生徒により、既に制圧されていた
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
