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【No side】
伊達「しかし犯人達の狙いは何なんだ？」
春斗「ATMの現金補充の金を待ってるんじゃねぇか？防犯映像で収支を確認してれば、そのタイミングの予想がつく…100万円位内になったところで仲間が引き落としをすれば、補充係が飛んで来るだろうからな」
そう言いながら、スマホのライトを付けた春斗は部屋の中にある棚や機材を照らした
伊達「でもなんで奴らは顔を隠してねぇんだ？店員なんてサングラスすらしてねぇし…」
降谷「事が済んだら皆殺しにするつもりなのかも…」
降谷のその言葉を聞き、客は更に不安を抱く
「そ、そんな…水を買いに来ただけなのに…！」
「わ、私は娘のおやつを…」
春斗「不安にさせるようなこと言うな降谷」
春斗は口が悪いが根は誰よりも優しいと知っている降谷は、未だ何かを探している春斗の姿を見た瞬間、凄い勢いで二度見した
その二度見に気づいた伊達も、理由を察する
降谷「な、なんでスマホ持ってるんだよ！？」
春斗「？」
春斗ライト代わりに使っていたのはスマホだったのだ
伊達「お前さっき強盗犯にスマホ預け…！！」
そこで、伊達は思い出した
春斗が普段使っているスマホは白だが、強盗犯に言われてカゴに入れたのは黒いスマホだったのだ
春斗「ああ、2台持っててな。1つはポケットに残しといたんだ。
それよりゼロ、モールス信号って知ってるか？」
スマホがあるなら警察に電話をかければいいのではないかと言おうとした降谷だが、突然聞かれたその質問に少し戸惑いながらも答える
降谷「あ、ああ…一応わかるけど…」
返事を聞いた春斗は、確認していた配電盤にクイッと親指を向ける
降谷「！まさか…」
春斗「そっちは頼むぜ」
______
所変わり、景光、松田、萩原の3人は、コンビニ近くの歩道を歩いていた
そこで、景光は視界の端で何かが点滅しているのを捉えた
景光「(…なんだ…コンビニの看板か…)」
そう思い視線を進行方向に戻そうとしたが、そこで気づく
景光「た…す…け…て…」
コンビニの看板の明かりがそう点滅していることに
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
