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【No side】
ライフルを発砲したのはコンビニ強盗だった
「オラ！グズグズするな！持ってるスマホをカゴの中に入れな！2台持ちなら2台ともカゴに入れるんだぞ！」
カゴを持った犯人が前に来ると、春斗は黒いスマホをカゴに放り投げた
降谷「(ハルのスマホ白じゃなかったか…？)」
伊達「おい2人とも。犯人は2人…俺達だけで制圧できる。まず俺が…((降谷「待て…様子がおかしい。何故犯人はレジの金を奪ってすぐに逃走しないんだ…今なら確実に逃げられるのに」
コソコソと話す2人を横目に、春斗はポケットの中に手を入れた
伊達「さぁな…奴らにも何か都合があるのかもしれんが…今はこの人質を全員助けるのが最優先！まだ拘束されてない今がその大チャンスなんだよ！」
春斗「…おい班t((「おい、何をコソコソ喋ってる…」
ｺﾞﾝｯ！))
降谷「ハル！？」
伊達「(て、店員も仲間！？)」
突然背後から現れた店員が持っていたライフルが、春斗の頭に直撃した
勢いのまま床に倒れ込んだ春斗の肩を支える降谷と、強盗犯の多さに驚く伊達
「そろそろおっぱじめるか…」
春斗「ﾁｯ…
(何人いやがんだよ…)」
______
「いいか！物音なんて立てやがったら一回につき1人ずつぶち殺すからな！」
そう言ってバックルームの部屋の扉を閉じる強盗犯の1人
コンビニにいた客は、降谷達3人も含めて手に結束バンド、口にガムテープを付けられてバックルームに入れられた
伊達「(くそっ！まずはこの結束バンドを外さねぇと…！)」
すると、降谷が靴紐に手を伸ばしたのが見えた
靴紐を抜き取った降谷は、伊達の結束バンドに靴紐を通す
伊達「(そうか！靴紐が擦れる摩擦熱で…！)」
数秒経つと、摩擦熱によってブチっと外れた結束バンド
伊達「やるな降谷！」
降谷「皆の拘束も解いてくれ！」
手が自由になったことでガムテープも外せた2人は、すぐ側にいた春斗の結束バンドとガムテープも外す
降谷「大丈夫か？ハル」
春斗「生憎と石頭でな。こんくらいどうってことねぇよ」
伊達「悪いな…俺のこと庇ってくれたんだろ？」
春斗「俺が勝手に庇ったんだ、気にすんなよ班長」
春斗は自由になった手首をクルクルと回しながら答えた
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
