【名探偵コナン】顔広すぎだよ、いくつの顔？ -Wild Police Story①- (ページ25)

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【No side】

伊達が降谷に話したのは、伊達が子供の頃、父親と遭遇した暴力団員による事件について

伊達と父親がコンビニに入った直後、暴力団の男が木刀片手に金を出せと飛び込んできたのだ

当然警察だった父親がなんとかしてくれる…そう期待した伊達の目に映ったのは、自分の財布で勘弁してくれと土下座しながら懇願する情けない父親の姿だった

伊達は父親に本気を出させたくて男に向かって行ったが、父親が警察官であることが男にバレてしまい、火に油を注いでしまったかのように男は父親の身体に木刀を何度も振り下ろし続けたと言う

そうしている間にパトカーのサイレンが聞こえて男は逃げて行ったが、父親は一年間入院することになり、それが元で警察官を辞めたそうだ

伊達「後で知ったことだが、あの事件は縄張り抗争に負けた暴力団員が逃亡資金欲しさに起こした犯行で…その後も違う店で傷害事件を起こしていたそうだ。
つまり、あの日親父が強くてあの男を捕まえていたら…被害者を誰一人出すことなく、正義は遂行されたというわけだ」

それが伊達の言葉の真意だった

伊達「くだらねぇ話に付き合わせて悪かったな。買い物を済ませてとっとと戻ろう。門限もあるし…ん？どうした？」

降谷「今車から降りてコンビニに入って行ったの…ハル…？」

コンビニの少し前で立ち止まった降谷は、コンビニの駐車場から出ていく車を見つめた

伊達「ハルって外出なんてするのか？？」

降谷「ヒロが言ってたんだけど、どうやらかなり頻繁に外出しているらしいんだ。というか今運転席に座ってたの…女性…？」

伊達「…ハルが…？」

「「…」」

考えた末、2人はとりあえずコンビニに入った

______

伊達「ハル！」

春斗「！…なんだ班長とゼロか…」

降谷「(ハルが驚いた…？)」

伊達「なんでこんなとこに？」

春斗「ちょっと外出しててな…帰りにコーヒー買おうと思ってコンビニ来たんだ。班長達こそ…」

と、春斗が言いかけた時だった

ﾀﾞｧｧﾝｯ！！))

店内に銃声が響き渡った