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【No side】
松田「おい萩、どっちが勝つか賭けねぇか？俺はゼロの勝ちに売店の焼きそばパン！」
萩原「んじゃ班長にメロンパン！このままの勢いで押し切っちまうよ！」
松田「いや…班長は俺との試合で膝を痛めてる｡ゼロがそこを見逃すわけがねぇ…」
萩原「おま、汚…」
春斗「(後で見てやんねーとな…)」
ｽﾞﾀﾞﾝｯ！))
戦いの終止符は案外早くに打たれた
打ち合いの中で膝に痛みが走った伊達…そこをすかさず打ち抜こうとした降谷だが、寸前のところでそれを止めたのだ
その一瞬の隙を突かれ一本取られてしまい、負けたのは降谷だった
松田「おいおいおい…」
萩原「焼きそばパンGETォ！」
景光「ゼロ！？」
春斗「…」
伊達「相手をも無傷で制圧する。それは制圧できた時の話だ」
面を外しながらそう言う伊達は、今までにない程まっすぐな目をしていた
伊達「ガッカリだよ降谷。
なぜ俺の膝を打ち抜かない？どうして躊躇した？これが本物の現場ならお前は大怪我を負い被疑者は逃走してるぞ！凶悪犯に情けなんて通用しねぇ…こっちが弱さを見せたら最後、とことんそこに付け込まれて、待っているのは親父のような最悪の結末だけ…
誰よりも強くなければ、正義は遂行出来ねぇんだよ！！
俺は何か、間違ったことを言っているか？」
伊達の声が響き沈黙の訪れる道場
次に聞こえたのは鬼塚教官の声だった
鬼塚「次！高宮！」
春斗「俺の前に、班長膝痛めてるんで医務室連れてった方がいいですよ」
萩原「え〜ハルちゃんと班長の対決見たかったんだけどなぁ」
春斗「悪化したら困るだろ」
結局春斗と伊達の対決が行われることはなかった
.
ｺﾝｺﾝ…))
降谷「あ、はい…」
景光「あ、ゼロ…悪い、寝てたのか？」
降谷「いや、ちょっと横になって考え事をしてただけさ」
その日の夜、昼間に道場で伊達が言っていたことについて考えていた降谷のもとに、私服に着替えた景光と松田、萩原がやって来た
景光「これから松田達とちょっと外に出てくるんだけど、買って来て欲しいものとかあるか？」
降谷「特にないよ」
景光「そっか！邪魔したな…」
そう言って景光は扉を閉めようとするが、あ、と言う声と共に再び降谷を見た
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
