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【No side】
鬼塚「逮捕術とは日本古来の武道をベースに被疑者及び現行犯を逮捕拘束する為に練り上げられた技術である！」
翌日、鬼塚教場は道場にて逮捕術の訓練を行っていた
鬼塚「有効打撃はアゴ・肩・胴・小手！攻撃手段は、突き・蹴り・逆・投げ・締め・固め・警棒・警杖・施錠などなんでもあり！逮捕術の神髄は己は勿論、相手をも無傷で制圧することである！！」
その言葉の直後、伊達の蹴りが相手の松田に直撃して終了の合図がかかる
負けた松田は不服そうに萩原達のもとへ行った
松田「班長鬼強じゃねーか！」
萩原「俺なんか面が潰れたかと思ったよ…」
景光「イテテ…」
3人とも負けた組である
春斗「隙見せすぎだな」
松田「んだと…」
萩原「ハルちゃんもさっき屈強な奴に勝ってたよね！ハルちゃんは何の武道やってたの？」
春斗「！」
萩原の言葉に、珍しく春斗が驚いた顔をした
萩原「だってハルちゃんの今の座り方、武道やってる人がよくやる左座右起ってやつだったろ？正座する時に右足を半歩引いてから座る、“半足を引く”って言うんだっけ…？それに前食堂で片手で男投げ飛ばしてたし、何か武道やってたんだろうなーと思ってさ！当たってる！？」
癖になっていたその動きを、萩原は一瞬で見抜いたのだ
流石の洞察力の高さに、春斗だけじゃなく松田と景光も驚いていた
春斗「ああ…剣道と弓道をな」
景光「剣道と弓道…！？」
松田「(漫画の主人公かよ…)」
春斗「小1の時…あ、ちょうど長野から東京に引っ越した時だな。新しい家の近くに剣道場があって剣道始めた。中学入って剣道部入ろうと思ったんだけど激弱の部だったから、全国レベルだった弓道部に入ったんだよ。左利きから右利きに矯正したのは弓道始めてからだな」
萩原「(多分その全国行っちゃう弓道部の中でも、初心者とは思えない成績出してたんだろうなぁ…)」
そろそろ春斗のことが理解できてきた萩原
景光「高校はアメリカ留学してたんだよな？高校では何やってたんだ？」
春斗「高校は…主にバスケだな。本場だったから興味あったし。あとは趣味程度だけどテニスとギターやってた」
「「多いな」」
つまりなんでもできるわけだ
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
