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【No side】
降谷「(…別に隠れる必要はなかったな)」
無意識に身を隠してしまっていた降谷は、まあいいかと思いながら春斗を見る
どうやら誰かと電話をしているようだった
あまり大きな声ではないため聞こえづらいが、生憎と降谷は常人よりは耳が良い…恐らく春斗には劣るだろうが
春斗「とにかく気をつけろよ？俺も半年くらいで卒業するが…今この時期が一番危ねぇ。警察学校っつー規則の多い場所にいる以上、すぐに行けるとも限らねぇからな」
降谷「(…恋人か？？)」
思わずそう思ってしまう程、少しばかり優しい顔をしている春斗
降谷「(だとしたら“危ない”…ってなんだ…？まさか独占欲が強いタイプ…とか？)」
普段は考えないようなことをぐるぐると考えていた降谷は、懐で自分のスマホのバイブレーションが鳴っていることに気づいた
降谷「(ヒロか…)」
直感でそう思った降谷は、そっとその場を立ち去ったのであった
.
春斗「じゃあ切るぞ…樹」
______
春斗「…」
萩原「まあまあハルちゃん、そんな威嚇しないで」
春斗「あぁ？帰れ」
有言実行
萩原、松田、降谷、諸伏、伊達の5人は、春斗の部屋に突撃していた
だが春斗はいつも以上に機嫌が悪かったのだ
春斗「つか何しに来たんだよ」
松田「暇潰し」
萩原「勉強会…って言ったら入れてくれる？」
伊達「お前の部屋が気になってな」
降谷「呼ばれたから来た」
景光「実は課題で教えてほしいところがあって…」
春斗「ヒロ以外帰れ」
______
松田「…なんだこの部屋」
伊達「シンプルだな」
景光「す、すごい…」
萩原「めっちゃ綺麗じゃん…！！」
降谷「埃一つ落ちてないな…」
春斗の部屋は、物が少なくてとてもシンプルな部屋だった
そして降谷の言う通り隅から隅まで掃除が行き届いており、窓枠にも埃一つ付いていない
綺麗好きなのは部屋に入った瞬間に理解できる
春斗「悪かったなお前らの想像するようなガサツ感満載の部屋じゃなくてよ」
松田＆萩原「「ｷﾞｸｯ」」
実際、常に口が悪い春斗は＝ガサツっぽいという勝手なイメージが松田と萩原の中でつけられていた
だが実はその真逆…この男、高宮春斗は、異様なまでな綺麗好きである
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
