16. case：伊達 航 ページ17
【No side】
伊達「鬼塚教場手を休めるな！とっとと掃除終わらせて飯にするぞ！」
「「おう！！」」
降谷「悪い松田…そっちのチリトリ貸してくれ」
松田「おうよ！その代わり後でちゃんと返してく
降谷「ﾊﾊｯ…つまらん2点！」
松田「おいおい！そこは0点だろ？」
春斗「…何やってんだアイツら」
よくわからない会話をしている松田と降谷を、ジトリとした目で見ている春斗
景光「すっかり仲良しになっちゃったなぁあの2人」
萩原「陣平ちゃんの親友の俺としてはちと、ジェラっちまうねぇ」
春斗「ソウイウ関係？」
萩原「…ハルちゃんそういうこと言わないと思ってた…」
そう萩原が言った後、後方から女子学生の黄色い声が聞こえてきた
「萩原くーん！」
「次の休みの日の合コン忘れないでね〜！」
萩原「ああ！任されてぇ〜♪」
「イケメンいっぱいそろえてよ〜」
「隣の茶髪の人とか、そこの金髪の外人さんとか♡」
伊達「誰が外人さんだって？」
「ﾋｯ！あ…いえ！」
「す、すみません！教官！」
「「失礼しましたァァァ！」」
伊達はその貫禄からか、教官に間違われていた
伊達「俺は教官じゃねぇ！」
春斗「フハッ…」
その光景を見た春斗は思わず笑いをこぼした
______
降谷「ふぅ…」
調べたいことがあり、講義を終えてすぐに資料室へと向かった降谷は、夕飯時に資料室を出た
降谷「(そういえばさっき、夕飯が終わったらハルの部屋に突撃するとか言ってたな…)」
勿論それは春斗に内緒で決定したことである
警察学校に入学して暫く一緒に過ごしてはいるが、やはり未だ高宮春斗という人間を理解することができない…謎が多すぎるのだ
出身については景光がちらっと話していたものの、家族構成や何故警察を目指しているか…など、春斗自身のことを“全く知らない”と言っても過言ではない
それは降谷だけでなく松田達にも同じようなことが言えるということで、松田と萩原が春斗の部屋に突撃してみようという話を持ちかけてきたのだった
そんなことを思い出していた時だった
降谷「(あそこにいるのは…ハル…？)」
降谷は、少し離れたところに春斗を見つけた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
