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【No side】
作業員「鬼塚教官！屋根の補修工事をやってるんですが…天井の内側から作業をチェックさせて頂いても構いませんか？」
鬼塚「ええ！ご案内します！
弾を自主的に差し出させるんだぞ！」
伊達「はい！」
作業員と共にその場を離れる鬼塚教官に、伊達は返事をした
松田「あんだよ？テメェも俺を疑ってんのか？」
伊達「ん？お前じゃないんだろ？」
松田「ああ…」
伊達「だったら堂々としてろよ！俺が真犯人をあぶり出して自首させてやるからよ…」
そう言った伊達はチラリと他の生徒の方を見る
降谷「甘いなぁ班長は。疑いを自分で晴らさせないと彼も父親のようになってしまう」
松田「てんめェ…親父の事を知りもしないで…」
降谷「ああ。知らないから教えてくれないか？君が何故警察官を目指しているのかってこともね」
松田「フン…教えてやってもいいが…そいつはテメェを殴り倒した後でだ！！」
そう言い拳を構える松田
春斗はその光景を見て大きく溜息をついた
春斗「おいあんま面倒なこと起こすなy…((ﾊﾞｷｯ！」
春斗が言い終わるよりも先に、松田達の背後で天井が抜け、命綱をつけた作業員が落ちかけてしまっていた
幸い命綱のおかげで床に落ちはしなかったが、咄嗟に助けに手を伸ばした鬼塚教官の首に、命綱が巻き付いてしまったのだ
「ヤベェぞ！命綱が教官の首に！」
「落下した作業員気絶してんじゃね！？」
「屋根に登って綱を切るしか…」
「そんな時間ないしまた踏み外したらどーすんだよ！？」
生徒達はパニックになっていた…が、この状態でも冷静さを欠かない者達がいた
伊達「おい…お前ら…やる事はわかってるよな？」
松田「拳銃」
萩原「弾」
春斗「救命措置」
降谷「射撃」
伊達「俺は土台」
景光「じゃあ俺は土台の上のつっかえ棒かな」
伊達「おうよ！んじゃ野郎共…行くぞ！！」
伊達の掛け声で、6人はそれぞれの役割に向かって走り出す
伊達「諸伏！！」
伊達の肩に景光が乗り、“土台”と“つっかえ棒”となる
“つっかえ棒”の役目となる景光は、ダラリとしている作業員を支えた
景光「これで少しは楽になった筈…すぐに仲間が助けますから」
伊達「それまで…くたばんないでくださいよ！」
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
