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【No side】
伊達「お、おい…松田？」
春斗が松田に拳銃を返した後
床に座り込んだ松田は、拳銃を解体し始めた
松田「あー、やっぱシリンダーストップいっちゃってたわ！バレルとシリンダーの軸線もズレてたし、これじゃー当たらねぇぜ」
鬼塚「松田ァ！？すぐに元に戻せ！！」
松田「あ”？」
萩原「あちゃ〜またやっちゃったか…」
降谷「また？」
萩原の発言に、降谷達は首を傾げる
萩原「陣平ちゃんは分解魔！ガキの頃から何でもかんでも分解しなきゃ気が済まねぇんだよ！その分、メカには詳しいんだけどな！爆弾とかは特に…」
伊達「へ、へぇ…」
鬼塚「拳銃訓練は中止だ中止！全員装備返却！松田はそこに立ってろ！」
春斗「…ﾊｧ」
春斗はため息をついた
春斗「(…にしても今日はやけに視線が気になるな…)」
「(高宮君メガネ外すと普段以上のイケメン…！！)」
「(メガネでもカッコいいけど、コンタクトもいい…！！)」
春斗が感じていたのはこんな視線だった
______
鬼塚「ええ！？銃弾が1発返却されていない！？本当ですか？」
教官「はい！全ての拳銃を保管庫に戻した際に数え直したんですが…実弾が1発足りませんでした。まあ全てと言っても松田の拳銃はバラバラのままなのでまだ回収していませんが…」
そう言った教官の視線の先には、欠伸をしている松田と足元にはバラバラの拳銃…
鬼塚「松田！なんでまだ組み立ててないんだ！」
松田「はぁ？立ってろって言ったじゃないっスか」
鬼塚「まあいい…くすねた弾をすぐに出せ！そうしたら今回は見逃してやる…」
松田「弾なんて持ってないっスよ！全弾撃っちまって空薬莢も補助教官に渡したし…」
鬼塚「嘘をつくな！貴様以外に誰がいる！？」
松田「あ”ん？」
今にも殴りかかりそうな松田の前に現れたのは伊達
伊達「まぁまぁ！ここは班長の自分に免じて鉾を収めてください！弾は必ず返却しますから！」
その言葉を聞き少し落ち着きを取り戻す鬼塚教官だが、未だその額には青筋が浮かんでいるように見える
降谷「助けに行かないのか？」
春斗「何のことだよ」
降谷「僕が男子生徒に絡まれた時は庇うようなマネをしてくれたが…松田の時は何もしないんだなと疑問に思ったんだよ」
春斗「んなもん理由なんて一つに決まってんだろ」
濁されると思っていた降谷は思わず目を見開いて春斗の方を見た
春斗「
.
.
.
______面倒くさい」
だが理由はやはり春斗だった
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
