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【No side】
鬼塚「お前らが手にしてるはSAKURA！日本警察正式採用5連発リボルバーだ！！
射撃検定は5発発砲を4セット実施！上位2セットの合計を得点とする！70点未満は落第だ！」
鬼塚教官のその言葉と共に、降谷は銃を構えて的に向けて発砲する
萩原「5発ほぼど真ん中！やるねぇ降谷ちゃん！」
鬼塚「降谷！なかなかいいセンスをしているが…上には上がいることを覚えておけ！
貴様らの先輩に最初の試射で満点！つまり20発全弾ど真ん中に的中させた天才がいるからな！」
萩原はヒューと口笛を鳴らした
伊達「んじゃその天才は今、捜査一課でバリバリの刑事なんでしょうねぇ…」
鬼塚「いや…今は刑事を辞めて、米花町に探偵事務所を構えているそうだ」
伊達「マジッスか？」
ﾀﾞｧﾝﾀﾞｧﾝﾀﾞｧﾝﾀﾞｧﾝﾀﾞｧﾝ))
ｼﾝ…
鬼塚教官と話していた降谷達の隣から、5本連続で弾を撃った音が聞こえてきた
だが的に空いているのは、まるで1本しか撃っていないような跡…
萩原「え、ハルちゃん今5本撃たなかった？」
春斗「撃ったけど」
景光「ま…まさかズレもなく全部同じ位置に撃ったのか！？」
もはや神業である
春斗「つーか5本じゃなくて20本…」
「「…」」
伊達「…撃ったのか？」
降谷「いやいや班長、いくらなんでも20発全部ど真ん中どころか同じ場所なんて…」
降谷はそれ以上は言わなかった
理由は単純、相手は何をするかわからない春斗だったからだ
だが、春斗の表情はそれが真実だと物語っていた
春斗「…んで、松田はなんで撃たねぇんだよ」
松田「あー、このチャカ全然当たんなくてよ…」
鬼塚「どうした？松田…喧嘩っ早いガキには拳銃は難しいか？」
春斗「貸せ」
松田から拳銃をぶん取った春斗は、拳銃を構えて発砲した
すると、的の9点の部分に弾が当たった
春斗「確かにこれ撃ちづれーわ。この感じだと、シリンダーストップがやられてるな…リボルバーは落下の衝撃に弱いし、誰かが落としたんだろ…ったく大事に扱えよ…」
そう言って松田に拳銃を放り投げ返した春斗は、やはり特大ブーメランだ
「「(だがそれでも9点に当てるハルは一体…)」」
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
