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【No side】
______桜が舞い散るその季節
警視庁警察学校では、新入生の入校式が行われていた______
「______新入生代表、降谷零！」
降谷「はい！」
松田「ﾌﾜｧ…(欠伸)」
萩原「ｺｿｯ陣平ちゃん！入校式ぐらい真面目にやろーぜ…！」
欠伸をする松田に、幼馴染の萩原はそう声をかけた
萩原としては、入学早々教官に怒られないかヒヤヒヤもんなのだ
松田「別に総代の言葉聞いたってなぁ…」
萩原「そういえばさっき女子が話してるの聞いたんだけど、本当は今年のトップ、2人いたらしいよ？」
松田「2人ィ？」
萩原「今壇に上がってる奴ともう1人…同じくトップ成績で入校してきた奴がいるんだってさ。なんで今壇に上がってる奴が総代なのかはよくわかんないけど。話し合いでもしたのかな？」
春斗「…」
______
景光「______ゼロ！」
降谷「！ヒロ…」
入学式の後、総代を務めた降谷の幼馴染である諸伏は、降谷の元に駆け寄った
景光「お疲れ」
降谷「ああ…
にしても、もう1人の首席って誰なんだろうな…？」
“謎の首席”の名前は、同じく首席である降谷にも伝わっていなかったのだ
降谷「僕と同点だった者がいるというのは聞いているけど、本人の名前も教場も、何も知らされていないんだ。ただ教官から、“総代は僕に譲る”と…」
景光「総代を譲るって…それはそれで聞いたことない話だけどな…」
廊下で2人が話していると、他の生徒達の話し声が聞こえてきた
「なぁなぁ見たか？俺の隣の席の奴！超イケメンだったんだけど髪の毛茶髪でさぁ！」
「ああ！メガネかけてるアイツだよな？警察学校で茶髪とか勇気あるよな！」
「メガネかけててあんだけイケメンな奴初めて見たぜー」
「それがさ！超真面目そーとか思って見てたら気づいたんだけど、アイツ耳にピアスの穴空いてたんだよ！しかも片耳に3つずつ！」
「マジか！？真面目そうに見えて結構チャラそうだな…」
「茶髪に加えて片耳にピアス3つずつだもんなぁ…」
「そういえば総代の奴も金髪じゃなかった！？」
降谷「ｲﾗｯ」
景光「落ち着けゼロ！」
春斗「…」
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作者名：湊 | 作成日時：2023年4月29日 7時
