【名探偵コナン】顔広すぎだよ、いくつの顔？ Part8 (ページ33)

今日:16 hit、昨日:29 hit、合計:56,336 hit

383. ゼロの執行人ページ33

【No side】

樹「橘境子…っと…」

パソコンの光以外は真っ暗な部屋の中、樹は“橘境子”について調べていた

樹「29歳、ケー弁の弁護士…
二条院大学過激派事件に、経産省スパイ事件…確かに公安案件が多いな…
！…“NAZU不正アクセス事件”…検察の日下部検事が担当していたやつだったか…」

ﾋﾟﾘﾘﾘﾘｯ…ﾋﾟﾘﾘﾘﾘｯ…))

樹の携帯が鳴り響く

電話の相手は萩原だった

樹「もしもし？」

萩原〔あ、もしもし？あんま関係ないかもだけど一応伝えとこうと思ってさ。
今回の事件、日下部検事が担当することになったんだけど…日下部検事知ってる？〕

その名前は今ちょうど見ていた名前だ

樹「負け知らずの敏腕検事…去年、NAZU不正アクセス事件も担当してたんだよね」

萩原〔いや怖い怖い、なんでそんな知ってんの。ってかどうやって知ったの〕

樹「んー…まあ内緒？」

萩原〔あ、そう…(察し)
あとは、日下部検事が今回の事件に対して、追加の捜査を求めたって〕

樹「追加の捜査？」

萩原〔そ。でもあくまで追加の捜査を求めたのは日下部検事の一存で、公安警察は毛利さんを起訴すると決めたってさ〕

そこまで聞くと、樹は顎に手を当てて思考を巡らせる

暫くすれば、ゆっくりと口端を上げてパソコンの画面を見つめた

樹「成る程…？だんだんわかってきたじゃん、この事件」

萩原〔いや今の情報のどこでこの事件がわかるわけ？〕

樹「とにかくありがとうハギさん。また何かあったらよろしくね」

萩原〔あ、ちょっと！〕ﾌﾟﾂｯ…))

萩原「…切られた…」

松田「おいハギ！お前いつまで電話してんだよ？」

萩原「今切られたとこ」

松田「相変わらず自由だなアイツ」

萩原「にしても、今回の宮ちゃんなんかおかしくない？」

松田「そうか？」

萩原「警察側の状況を知る術は俺か陣平ちゃんか班長しかいない筈。なのに俺が電話する前から情報知ってたり、話してもいない筈の捜査会議の内容を知っていたり…」

松田「ハッ、アイツのことだし、盗聴器でも仕掛けてんじゃね？」

萩原「怖いこと言うなよ…それにどこに仕掛けてるって言うんだ？」

松田「さぁな…それか、俺達の他にも味方がいる…とか」

萩原「いやまさか…」

「「…
ありえる…」」

樹「おっとっと、バレちゃった」