381. ゼロの執行人 ページ31
【樹side】
ヴーッヴーッ))
と、そこでタイミングよく俺のスマホが揺れる
このメールは…
樹「んじゃ、俺はそろそろ行くね」
「「はっ!?」」
スマホの画面を見るなりそう伝えれば、2人とも吃驚していた
樹「また何かあったら教えてねハギさん。バイバーイ」
萩原「え!いやちょっ!…結局何で
そんな声が聞こえたが、スルーさせてもらった
ごめんねハギさん
______
【No side】
風見〔残念です…降谷さんの言った通りになりましたが、もっと早くわかっていれば…我々公安の仲間が死ぬことは…〕
降谷「ああ…まさかサミットの前に爆破されるとは…」
人気のない沿岸の電話ボックスにて、降谷は部下である風見と電話をしていた
風見〔現在、我々は公安のリストにある国内の過激派や国際テロリストを調べていますが、降谷さんの方は?〕
降谷「現場のガス栓にアクセスした通信を調べている。少し変わったシステムが使われているようだ。
捜査が進み次第ウチから警視庁公安部に伝える」
風見〔わかりました!〕
降谷「…例の件はどうなってる?」
風見〔はい…『2291』を投入する手筈になっています…〕
その言葉を聞くと、降谷は黙り込んだ
疑問に思った風見が声をかける
風見〔降谷さん?〕
降谷「わかった…」
風見〔あ、それと…〕
降谷が電話を切ろうとした瞬間に風見が言葉を発したことで、動きを止めた
風見〔降谷さんに報告があるのですが…実は______〕
降谷「……は?」
______
翌日、捜査会議では
黒田「それはつまり、毛利小五郎のパソコンから現場のガス栓にアクセスした形跡が出たってことか?」
白鳥「はい…サイバー犯罪対策課から、そう報告がありました」
風見「決まりましたね」
その言葉と共に風見は立ち上がる
風見「毛利小五郎はここに忍び込み、この扉を開け“高圧ケーブル”に細工をしたんです」
取り調べで否認を続けてはいるものの、そのままでも送検はできる
目暮達が止める通り、刑事部の人間は毛利小五郎がそんなことをする人間ではないとわかりきっている…が、こうも証拠が揃ってしまえば何も言えない
“何かがおかしい”と…口だけになってしまう
目暮「待ってくれ!何か引っかかる!何かおかしい!」
風見「何か引っかかる、何かおかしいで、これだけの捜査員が動くと思いますか?」
目暮「うう…」
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作者名:湊 | 作成日時:2022年5月29日 11時