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374. ページ24

【原野side】


原野「______今言った2人ずつで組み、警備を行ってくれ。何か不審なことがあったらすぐに俺に連絡を」



風見「原野さんはお1人でいいんですか?」



原野「ああ。何かあったらお前に連絡入れる」



俺の名前は原野、警視庁公安部で警部をやっている、実は34歳だ



見えないかもしれないが風見よりも歳上だし階級も上だ、残念ながら降谷さんには呼び捨てされているが



まあそんなことは関係ない、俺は元々高宮さんの部下であり、その時も歳など関係なく呼び捨てされていたしかなり扱き使われていたからだ



口調も目つきも悪い自信はあるが、実は心の中は案外穏やかだ、自分で言うのもなんだが



唐突な自分語り、それも予想外の語りで申し訳ないがどうか許してくれ



そんな俺にだって悩みというものがあるんだ



その悩みの種は、今も俺に必死にアピールをしている



全く、仕事中だってわかってんだろーが



だが、俺がスルーしないのをわかってそのままにしているんだろう、事実だが



ピリリリリリリッ…ピリリリリリリッ…))



確かに俺は人の電話をわざとスルーしたりなんてしないし、メールだって秒で返信する



ピリリリリリリッ…ピリリリリリリッ…))



……



かなり重要な仕事中以外は…だが



ピリリリリリリッ…ピリリリリリリッ…))



…しかし残念ながら、俺にはこれをスルーできないという使命…いや、上からの直属の命令があるのだ



ピリリリリリリッ…ピリリリリリリッ…))



原野「ピッ!))だから仕事中だっつってんだろーがッ!!!」



樹〔いや言ってないでしょ、今電話取ったんだから〕



まあ途中から気づいていた人も多いだろう、お察しの通りだ



樹〔全然電話出ないから心配になったよ。今大丈夫?〕



原野「大丈夫じゃないから出なかったんだっつーの。そもそも俺警察だからな??暇じゃねーの、しかも公安な???」



樹〔ハハッそんなこと言っちゃって…俺から電話かかってきたら一旦仕事中断してでも出てくれるくせに〕



理解の上ですか、更にタチ悪いなホント

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作者名: | 作成日時:2022年5月29日 11時

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